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心の癒しと意識の目覚めのために

スペースまほろば別館 本当の自分を知り、楽に生きるためのヒント 自己実現、悟り、アドヴァイタ、非二元、瞑想、プロセスワーク、スピリチュアル、アダルトチルドレンetc...

アイデンティティを手放す(履歴を手放す)

この2、3ヶ月、そのためにギターに夢中になっていたうたの輪の音楽イベントが終わり、ちょっとホッとしたような寂しいような気持ちになっています。

少しお恥ずかしい話なのですが、7月の初め頃、ギターの練習をしすぎて腕を痛めてしまいました。初めはたいしたことないだろうとたかをくくっていたのですが、数日後には痛みが強くなってパソコンのキーを打つのも辛くなってきました。

あわてて整形外科に行ってみると、腱鞘炎ではなく筋肉痛なので1、2週間すれば自然によくなりますよ、との診断だったので、ちょっと安心しつつも、その日からちょうど2週間後が25日の本番の日だったので若干の不安もありました。

本番まではできるだけ弾かないようにして腕を休めようと思っていたのですが、前日練習のときにはまったく痛みが気にならなくなっていたせいもあってちょっと弾きすぎてしまい、当日は、久しぶりに人前で弾く緊張感と微妙な手の違和感との両方でソロの早いパッセージはよれよれになってしまいました。私的には50点くらいの出来だったのですが、あとでビデオを見てみれば、全体としてはとってもいい感じになっていたので一安心でした。

※まほろバンドの動画を見てみたい方はyoutube「ヒーリングスペースクオレヴォーチェ」チャンネルへどうぞ。
https://www.youtube.com/channel/UCsHqqPikfRk_EQpOIYODw8Q


今回のこの出来事を通して、いろんな気づきがありました。

腕の痛みが続いていた頃、その痛みにただ意識を向けていると、感情が緩んできて久しぶりに泣き笑いのプロセスが起こり始めました。何日も連続して1時間近くも泣いたり笑ったりを繰り返したのは、4年前の親知らず抜歯事件の頃以来のような気がします。「一人自動ブレスワーク」とでも言うような感覚ですね。

やがて、首の後ろや背中の上部のあたり、これまでなかなか緩んでこなかった部分にずいぶんエネルギーが流れ始めました。

それと同時に、たくさんギターの練習をすることで「ギターの上手な中野さん」というアイデンティティ、自己イメージをより強化しようとしていたのだな、ということに気づきました。ギターが弾けなくなることで、そのイメージへのしがみつきが否応無く落とされていくような感覚。

他にも様々な自己イメージが意識の表面に浮かんできては消えていくような感覚を感じました。

例えば、
いつも温厚でやさしい中野さん、
悟りをひらいた中野さん、
etc...

これらの自己イメージを自分に当てはめることで、つかの間の安心感、安定感を感じることができますが、その自己イメージを維持し続けるには、心と身体を緊張させ、生きるエネルギーの多くを四六時中そのために使い続ける必要があるので、それだけで苦しくなってくるのです。

真の悟りというのは、そういった自己イメージが、単なるストーリー、思考が作り出した単なる物語であると見抜くことです。

そして、最終的には「自分とはこの心と身体である」というストーリーからも自由になります。

自分とはこの心と身体を超えたはるかに大きなものなのだ、とわかりながらこの心と身体としての私を生きていく。

そのとき、目覚めた人生、という言葉の意味がわかるのです。


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■お話会&読書会の今後の予定

・9月6日(土)13時30分〜16時30分
スペースまほろば&クオレヴォーチェ コラボ企画「"悟り"で楽に生きよう〜こころが軽くなる目覚めと癒しのお話会&コンサート」
 悟りや非二元の考え方になじみがない方にも、本当の意味で楽に生きる、ということがどういうことなのかをわかりやすくお伝えしていきます。
 また、2部のコンサートでは宍倉さんの透明な歌声を通して空(くう)の意識を直接体験していきます。
 なお、トークライブとお話会に集中するため2部のコンサートでの私のギター伴奏はなくなりました。楽しみにしていた方がおられましたら大変申し訳ありません。

・癒しと目覚めのお話会
 9月21日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
  ※9/19〜24東京個人セッション

 10月26日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート(詳細は後日お知らせします)

・新大阪での定例会
 8月 5日(水)14時〜15時50分
 新大阪ミニお話会(平日午後の会)
 8月 8日(金)19時〜20時50分
 ニューアース読書会
 8月20日(水)19時〜20時50分
 新大阪ミニお話会

ワークショップ(サットサン)のスケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323

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[ 2014/07/30 15:55 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

音楽を通して宇宙とつながる

この記事の最後に7月25日(金)の音楽イベントのお知らせがあります。

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最近ギターを弾くのがすごく楽しいです。

境港に生活の本拠を移す前、新大阪で妻と暮らしていた頃には、インターネットで知り合った人たちとスタジオに入り、セッション大会と称して演奏を楽しんだりしていて、ギターがすごく身近だったのですが、この10年ほどはほとんどギターに触ることもなくなっていました。

一つは、大阪と境港を往復する生活になって、時間的な余裕がなくなったこともあるのですが、自分の気持ちとしては、もうそういったことは一通り遣り尽くしたと思っていたのです。

音楽を通して体験していたこと、つまり、音楽を聴いたり演奏したりすることで感じていた、ハイな感覚、すべてとつながっている感覚を、日常生活の中でも感じることができるようになってきたので、もう音楽は必要ない、というような思い。

前にも少し書きましたが、以前は音楽が手元にないと落ち着かず、iPodなどの音楽プレーヤーが手放せなかったのに、いつの頃からか真剣に聴くとき以外は、音楽をだらだら流しているのは苦痛になるほどになってきました。


それでも、音楽に対する渇望が私の中からまったく消えてしまっていたわけではなかったのだな、とわかりました。

特に一緒に演奏するときの一体感や、自分の内側から自然に溢れ出してくる感覚に素直にしたがって表現する感覚、パフォーマンスする感覚というのは、忘れていた大切なものを思い出させてくれるような感じがします。

お話会の中で自分の内側からあふれてくる言葉を自由に流していく感覚と似ているところもありますが、もっと情緒的なもの、感覚的なものと直接つながっていく感じはお話会で話をするだけでは味わえないものがあります。


もう一つ、ギターを弾いていて楽しいのは、ノってくると、ある種のゾーンに入る感覚というのか、自分が弾いているのではなくて、指が勝手にフレットの上を走り回って、自然に音が流れ出してきている、という感覚になる瞬間があることです。

高校3年の文化祭のステージで生まれて初めてこの感覚を感じたときにはびっくりした記憶があるのですが、今思えば、このときの体験は今の私の在り方とつながっているのかもしれません。

そして、本当に大切なことは、ゾーンに入ったときにだけそうなのではなくて、いつでも、どの瞬間にも、本当は自分が何かをやっているわけではなくて、この身体と心を通して大いなるエネルギーが流れ出しているだけなのだ、ということです。

ゾーンの体験はそのことを思い出すきっかけになります。

音楽のヴァイブレーションに身をまかせてみると、自分がいつでも宇宙全体とつながっていること、自分イコール宇宙そのものなのだ、ということを思い出せるかもしれません。



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先日ブログやツイッターでも簡単にお知らせしましたが、7月25日(金)の夜、神戸三ノ宮(元町)でソプラノ歌手でセラピスト仲間でもあるしっしーこと宍倉朋子さん主催の音楽イベントに出演します。

音楽好きな人たちが集まって、生演奏を聴いたり交流したりする気楽な集まりです。食事やおしゃべりの時間をはさみながら、20〜30分のステージが3回ある予定で、私たちの「まほろバンド」は2ステージ目(たぶん19時30分前後から)の出演予定です。

私たちのステージはボーカルの高木亮さんが大好きなグリーンデイの曲が中心になります。音楽のプロのしっしーさんも絶賛する、本家のグリーンデイより上手なんじゃないかと思うほどの高木さんの歌声を堪能して下さい。しっしーさんとのハモリは演奏している私も鳥肌が立ってしまいます。

他の2ステージはしっしーさんのソロとしっしーさん主催の音楽サークル「うたの輪」のメンバーによる合唱です。プロの歌声をこんなに身近に聴ける機会は少ないですので、興味をお持ちの方はぜひお越し下さいね。

参加お申し込みは下記のリンクをご覧の上、宍倉さんへ直接ご連絡下さい。
http://sissy711.blog65.fc2.com/blog-entry-509.html

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なお、今回は音楽のイベントですので私の話などはありませんが、9月6日(土)の午後、私のお話会としっしーさんのミニコンサートを合体させた3時間程度のコラボイベントを大阪府内で企画中です。

私の悟り(非二元)についての話と、しっしーさんの空(くう)を感じさせてくれる素晴らしい透明な歌声を通して、真のリアリティを直接体験し、楽に生きていくきっかけを感じてもらえるイベントです。興味をお持ちの方は予定を空けておいて下さいね。詳細は7月中にはお知らせできると思います。

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 7月 6日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート
 9月21日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
  ※9/19〜24東京個人セッション

・新大阪での定例会(各日とも19時〜20時50分)
 7月11日(金)特別企画「ダイレクトパスを学ぶ会」
 7月23日(水)新大阪ミニお話会
 8月 8日(金)ニューアース読書会

ワークショップ(サットサン)のスケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/07/01 14:13 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

最近の気づきと、6月22日(日)の東京お話会&東京個人セッションのご案内

本日(6月27日(金))19時から新大阪ミニお話会です。今月より特にテーマを決めないフリートークのサットサン形式に戻ります。このブログに興味をお持ちの方どなたでも参加できる気楽な集まりです。当日飛び入り参加もできますが、できれば直前でもかまいませんので070-6686-8697中野までご連絡下さい。

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さて、今週金曜日からは3ヶ月に一回の定例の東京出張です。とはいえ、4月5月は他の用事と合わせる形で東京に行き、ミニお話会や個人セッションを行っているので、3月から毎月東京へ出かけていることになります。

そのせいなのか、あるいは、最近私のエネルギーが急激に変化していることの現れなのか、今月は22日(日)のお話会も前後の東京個人セッションも、今のところ参加者がこれまでで一番少なくなっているので、今日はお話会と東京個人セッションの宣伝もかねて、最近の私の気づきを綴ってみることにします。

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目覚めや悟りというものが、以前想像していたものとはまったく違うんだ、ということあらためて感じています。それと同時に、ずっと昔から知っていた懐かしい場所に戻って来た、という感じもあるのですが。

多くの人が想像しているように、永久に続く至福感や人生に何の問題もなくなることが悟りではありません。

たしかに、以前よりはいろんなことが気にならなくなったり、心配ごとが減ったり、身体がリラックスしたり、健康になったり、人間関係がスムーズになってきたりしていて、それはそれでとても嬉しいのですが、それらの出来事はあくまで悟りの副産物であって、悟りそのものとは関係ないのです。

至福感やリラックスや健康や、人目を気にしなくなること、心配ごとが減ること、などなどは、不安、怖れ、絶望、緊張、対人恐怖、などなどと同じように、ただやってきては去っていく一つの状態にしかすぎません。

私はそれらがやってきては去っていったりすることに気づいています。すると、それらの状態は本当の意味での「私」ではないわけです。

こんな言い方というのはずいぶん前から知っていて、なるほどな、と思っていたのですが、それが本当に深く実感されてくる感覚は、以前には想像もつかなかった感じがします。

私は思考に気づいています。すると、思考は私ではありません。
私は感情に気づいています。すると、感情は私ではありません。
私は身体に気づいています。すると、身体は私ではありません。
それらすべてに気づいている私がいます。
その私に意識的に気づいていると、やがて、すべてが私である、すべてがそれである、という最終的な理解がやってきます。


これらの言葉が本当に腑に落ちてきたとき、それまで想像したこともなかった感覚がやってきます。これは、心理的な意味で心が癒され楽になってくる、というのとはまったく違うレベルの解放感です。


ただ、私自身の体験から言うと、この感覚に至るには心理的な癒しの作業はほとんどの場合必要不可欠です。

多くの人は感情的な痛みにふたをするために、思考や感情や身体を無意識に避けていますから、思考や感情や身体は私ではない、と気づくために、まず思考や感情や身体にしっかりと気づく必要があるのです。

私とはすべてである、私とは無である、もともとそれなのだからやるべきことは何もない、といったような非二元的な言葉を、心理的な痛みを避けるために使ってしまう場合があります。

非二元的な言葉だけでなく、例えば、瞑想することで無理に心を落ち着けようと頑張って、瞑想を使って本来の自分の感情に触れるのを避けることすらできるのです。


自分の本当の思考、感情、身体に気づいていくプロセスは、自分が自分だと思い込んでいたものの終わりにつながっていきます。自我の死のプロセスにつながっていきます。

真の解放感を感じるためには自我の死のプロセスを通過して行くことが必要なのですが、かつての私がそうであったように、それを十分に通過しなくても、あるいは、場合によってはまったく体験していなくても、目覚めや悟りについて語ることはできるようです。

もしかしたら、何かについて一所懸命に語るときというのは、自分自身が今それを一番求めているからかもしれませんね。

最近、自我の死のプロセスを十分に通過してしまったら、悟りや非二元について語る必要自体がなくなってしまうのではないか、というような、ちょっと寂しい気持ちも感じています。

政治について語ろうが、AKBについて語ろうが、サッカーについて語ろうが、すべての言葉が非二元的だとわかってしまったら、何を語ってもいいような気もします。


まあ、現象世界の現れとしては何が起こるかはわかりませんが、この私という現象も含めて、すべてはただ自然に起こっているのだ、ということがわかること、悟りとか目覚めとかいう言葉も単なる言葉であって、悟っているとかいないとかいうことが単なるストーリーだとわかること、が悟りについて言葉で言えるギリギリのところでしょうか。

そして、わかってしまえば、そもそもそれをわかる人などどこにもいない、ただ理解だけがあるわけですが。

ああ、なんだか面白いです。

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6月22日(日)の「癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート」では、こんな最近の私の気づきに関するお話と、グレッググッドの「気づきの視点に〜」に紹介されているいくつかの意識の実験、そして、参加者の皆さん同士の対話などを通して、真の癒しと、目覚め、悟りを探求していきます。

※7月6日(日)の癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリートも同じ感じで行う予定です。

人前で話をするのが苦手な方は何も話さずにただその場のエネルギーを感じているだけでも大丈夫です。それだけで深い変容体験が起こることもあります。

また、20〜25日の東京個人セッションではあなたの現在の状態に一番必要な情報をお伝えしながら、必要に応じて、自分の本当の思考や感情に気づいていくためのヒプノセラピーブレスワークなどのセラピーを行っていきます。私のエネルギーを感じながらただ一緒に時間を過ごすだけでも、深い気づきが得られるかもしれません。

興味をお持ちの方のご参加をお待ちしています。

なお、次回の東京出張は9月19〜24日の予定です。

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関連記事

癒しと目覚めのお話会のご感想
(あらためて)感情を解放することの大切さについて
どうしたら悟れるか
自分を愛するということ

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 6月22日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
 7月 6日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート

特別企画「ダイレクトパスを学ぶ会」(新大阪)
 7月11日(金)19時〜20時50分

・新大阪での定例会
 6月27日(金)新大阪ミニお話会
 8月 8日(金)ニューアース読書会

ワークショップ(サットサン)のスケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/06/18 17:21 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

これもまた過ぎ去る

6月22日(日)10時から「癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート」です。心の癒しと、意識の目覚め、悟り、非二元などに興味をお持ちの方のご参加をお待ちしています。また20日〜25日には東京での出張個人セッションを行います。

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今日はニューアースの中に出てくる私の大好きな言葉「これもまた過ぎ去る」をタイトルに使ってみました。


最近すごく楽しいことが多いんです。ちょっとした人との関わりとか、ギターを弾くこととか、何にもしないでぼーっとしていることとか。

でも、こんな感覚を感じられるようになったのは、存在の根源的な怖れや不安、生きていることそのものに付随する悲しみのようなものに、この数年の間しっかりと触れてきたからこそだと感じています。

悲しみや怖れを避けて感じないようにしてしまうと、喜びや楽しさも同時に感じないようになってしまう。

逆に言えば、喜びも、そのもっとも深い部分まで十分感じとると、深い悲しみにつながっていきます。


どんな感情もやってきてはやがて去っていきます。喜びも楽しさも怖れや不安や悲しみも。

そのことに気づいたときに感じる空虚さ、空っぽさ、空しさを感じることを避けるために、人は楽しい出来事にしがみつき、ときには辛い出来事にすらしがみついてしまいます。

でも、その空しさすら、やってきては去っていくものに過ぎないのです。


すべてはやってきてはやがて去っていく、ということを実感し始めたとき、
「すべてはやってきてはやがて去っていく」という考えすら、やってきてはやがて去っていくものだ、ということに気づき始めたとき、
それを考えている(と思っている)この心や身体すらやってきては去っていくものだということが実感としてわかり始めたとき、
自己探求はまったく新たな段階へと入っていきます。

「すべてはやってきては去っていく」ということに気づいている自分とはいったい誰なのか。

「すべてはやってきては去っていく」ということに気づいている自分はやってきたり去っていったりしません。

ただ、その「自分」を意識しておくこと、その「自分」に気づいておくこと。

すると、エゴの視点から見ればとても不思議なことが起こり始めます。前々回の記事に引用したケンウィルバーの言葉の中にあったように

これまで自分が同一化していた(これが自分であると見なしてきたもの(訳注))主観的な傾向性、すなわち見る者と見られるものの間のギャップを維持する、小さな自己や主体が、非二元性の自由の中で燃え尽きていく。みな、わめきながら表面に出てきて、そして死んでいく。

のです。

そのプロセスの中で大切なことは、自分(だと思っていたもの)の中にあるものに正直になること、その存在をありのまま認め許していくことです。

すると、やがて、喜び、楽しさ、寂しさ、不安、怖れなどといった表面的な感情の動きにはまったく左右されない深い平安に気づき始めます。

心が平安になってくる、という意味ではなくて、そもそも平安だけしか存在していないのだ、という感覚が理解されてくるのです。


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関連記事

(あらためて)感情を解放することの大切さについて

自分を愛するということ

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■出張東京個人セッション

次回の東京での個人セッションは6月20〜25日に行います。カウンセリングヒプノセラピーブレスワークなど、大阪で行っているのとほぼ同じ形でのセッションが可能です。興味はあるけれど大阪まではなかなか行けないと考えておられる方はこの機会に受けてみて下さい。今のあなたに最適な方法で癒しと目覚め(悟り)への道をサポートします。
なお、6月の次は9月に行う予定です。

 東京個人セッションのご案内

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 6月22日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
 7月 6日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート

・新大阪での定例会
 6月 6日(金)ニューアース読書会
 6月10日(火)新大阪ミニお話会 平日午後の会
 6月27日(金)新大阪ミニお話会

ワークショップ(サットサン)のスケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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[ 2014/06/06 09:55 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

あなたに会うのが楽しい

最近「中野さんのグループに参加するのがとても楽しみだ」とか「中野さんに会うのをとても楽しみにしていた」という言葉を聞くことがよくあります。

そんな言葉を聞くと、自分が満面の笑みを浮かべているのがよくわかります。

少し前から同じようなことをおっしゃる方が少しずつ増えていたのですが、以前は、そんなことは信じられない、という思いをどこかで持っていました。


この気持ちとつながっている、今思えばとても心が痛くなるような大学時代の思い出があります。

例の25年前の最初の体験のあと、少しずつ心が開き始めていた頃、大学の心理相談室が主催した一泊二日のワークショップを初めて体験したのです。

その夜の自由時間、参加者どうしが集まって話をしていたときに、私は何を思ったのか部屋にいたみんなの輪から離れて、ロビーのような場所の椅子に一人で座っていました。

そのとき一人の女性が私のとなりにやってきたのです。彼女は私と話をしたかったのでしょう。心の奥では、私はとても嬉しかったのだと思います。

ところが、少し言葉をかわしたあと、私の口から思わず出てきた言葉は「向こうに(みんなのいるところに)行ってもいいですよ」というものでした。

その言葉の背景には、自分なんかと一緒にいるより他の人たちと一緒にいるほうが楽しいですよ、自分にはあなたと一緒にいるような価値はありませんよ、という気持ちがあったように思います。

彼女はほどなくして私のそばを離れて、部屋にいるみんなのところに戻っていきました。私はほっとしたような寂しいような複雑な気持ちでいたようです。

きっと、本当は彼女と一緒にいて、もっと話をしたかったのだと思います。

今思えば、そのときの私は、誰かの承認を、誰かの愛を絶望的に求めていながら、一方でそんな愛は自分にはふさわしくないと感じていたのです。


人と親密になってしまうと、この内面の葛藤、内面に押さえ込んでいる本当の気持ちに向き合わざるをえなくなってしまいますから、私は人に出会うことを恐れ(=自分に出会うことを恐れ)自分の中に深く引きこもっていたのです。

しかし、自分の本当の姿、もっとも深いリアリティがより深く見えてくるにつれ、意識の光は、まだ癒されていない心のもっとも深い部分に否応なく届き始めました。

最近、いまだ癒されていなかった深い心の痛み、見捨てられることへの不安、愛を求める渇望などが意識の表面に上ってきては、やがて消えていくプロセスが継続的に起こっています。

ケンウィルバーはこのプロセスを次のような言葉で美しく表現しています。

非二元のヒントを垣間見ること、一瞬でもそれを味わうことは、簡単である。しかし非二元の伝統では、それは単に始まりにすぎない。純粋な自由、あるいは純粋な直接性の無垢の状態に安らいでいると、不思議なことが起こり始める。これまで自分が同一化していた(これが自分であると見なしてきたもの(訳注))主観的な傾向性、すなわち見る者と見られるものの間のギャップを維持する、小さな自己や主体が、非二元性の自由の中で燃え尽きていく。みな、わめきながら表面に出てきて、そして死んでいく。この間は、非常に興味深い時期になり得る。「存在することのシンプルな感覚」p187


この「わめきながら」という言葉がとてもリアリティを持って感じられます。

ちょっとうるさいような、もう持て余してしまうような勢いで、いろんなプロセスが一気に吹き出してくるような感覚のときがあるようです。でも、それもやがて静まってくるのですね。


セラピーの仕事で多くの人に会いながらも、それ以外ではほとんど人に会うことなく、心理的には長い間引きこもりのような状態のままでいたような気がします。

そんな自分が、最近、人にもっと会いたい、人に会うのが楽しい、と思い始めています。そんな思いが自分の中を流れているのに気づいたときは、かなり衝撃を感じました。自分がそんなことを思うなんて、と。


この気持ちの変化と、多くの人が私に会うのを楽しみにしているということは深くつながっているようです。

「本当の私」とはすべてをありのまま受け入れている(愛している)スペースそのものなのだから、人が私に会いたくなるのは当然なのかもしれません。

そして、それは私だけでなく、信じられないかもしれないけれど、あなたも同じなのです。

だから、最近、私は誰にあっても嬉しくなってニコニコしてしまうのでしょうね。

だって、あなた(=私=スペース、意識、気づき、空、神、愛、、)に会うということは、自分をありのまま受け入れてもらう体験そのものでもあるのだから。

そういう意味でも、人は互いに愛しあうように作られているのです。

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次の記事も参考にして下さい。

どうしたら悟れるか (2013/10/26)

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 6月22日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
  ※6/20〜25東京個人セッション
 7月 6日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート

・新大阪での定例会
 6月 6日(金)ニューアース読書会
 6月10日(火)新大阪ミニお話会 平日午後の会
 6月27日(金)新大阪ミニお話会

ワークショップ(サットサン)のスケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/05/29 23:53 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

自分を大切にする

5月29日(木)20時からステファンボディアン スカイプ読書会です。当日参加もできます。

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宇多田ヒカルが人間活動に専念するために音楽活動を休止する、という話題が少し前にありましたね。なんだか、最近、この「人間活動」という言葉が、少しニュアンスが違うかもしれませんが、私の中でヒットしています。

なんだかわからず生きることが苦しかったときに、突然世界の真実に触れてしまって、自分は目覚めたんだ、悟ったんだ、という思いにしがみつくことでこれまでなんとか生きてきたような気がします。

でも、ますます気づきが深まって、目覚める誰かがいるわけではないんだ、悟った人と悟っていない人という区別すら思考が作り出したストーリーにすぎないんだ、ということが理解されてくるにつれ、今ここにいるありのままの自分、ありのままの世界に戻ってくるしかなくなります。

すると、「目覚めた私」というアイデンティティの影に隠されたままになっていた人間として未解決のさまざまな課題にやっぱり向き合わざるを得なくなってくるのです。

最近、そういうプロセスが一気に浮上してきていて、ちょっと持て余し気味な感じがする一方で、あーこれでいいんだな、という深い安心感も同時に感じています。

スピリチュアルな活動(探求)が一段落したので、人間活動にいそしんでいる、そんな感じです。


苦しみの中で身動き取れなくなっている人、特に、目覚めれば(悟れば)苦しみから解放される、と考えて瞑想やスピリチュアルな探求に深くコミットしている人の中には、そうすることで自分の人間的な痛み、人間的な問題を見ないようにしている人が多いようです。

何をやっても苦しみが小さくならないと考えている方は、スピリチュアルな探求はちょっと一休みして、人間としての自分が何を求めているのか、ということに意識を向けてみるといいかもしれません。


ちょっと前のブログに書いていたのを覚えている方もいるかもしれませんが、最近ディズニーランドに行きたいな〜と思っていたんですよ。そしたらブログを読んだ友人が誘ってくれて、先日朝から晩までディズニーランドで遊びまくってきました。平日だったのでほとんどのアトラクションが最大20分待ちほどで乗れて、もうお腹いっぱい!というくらい堪能してきました。

私は子供の頃に子供らしい経験をほとんどしたことがなかったのですね。今、それを少しずつ埋め合わせている感じがします。

また、昔ある本でこんな話を読んだこともあります。

事業で成功し、子供たちも大きくなって、社会的にも立派な地位を持っている男性が、自分の中で満たされないままになっている子供の部分があることに気づいて、誰にも秘密でアパートを借り、その部屋を昔欲しかったおもちゃで一杯にして、ときどきそこに行って子供の自分の欲求を満たしてあげている。


なんだか、この話を思い出して書いていると涙が出てきました。

他にも、この10年くらい離れていたギターをまた弾くようになったり、妻と子供のようにじゃれあって遊んだり、この歳になってそんなこと、と思うようなことを、この気持ちを長い間心の奥に封じ込めていたんだなと気づきつつ意識的にやっていくことが、25年前に突然始まった私の目覚めのプロセスの最終段階であると同時に、まったく新しい次のステップへの入口になっているような感じがする今日この頃です。


先日アロマテラピーを受けて下さった方が「大切にされているような感じがする」という感想を話して下さったのがとても心に響きました。

この身体を持った一人の人間として生きているということ。

この身体と心を大切にすること。

この身体と心の中にある感情や欲求を大切にすること。

そうすると、やがてこの身体の中に落ち着いていられるようになってきます。


この身体の中に落ち着いていられるようになったとき、自分とはこの身体のことなんだと本当に感じられたとき、いや、実はこの身体だけが自分ではないんだ、というさらに深い理解への扉が開かれます。

身体を無視したままでは、人間としての自分を無視したままでは真の理解は起こりません。

身体を通して悟りをひらくのです。



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7月25日(金)の夜、神戸三ノ宮で、声楽家でセラピスト仲間でもある宍倉朋子さん主催の「うたの輪」の音楽イベントでギターを弾く予定です。詳細は決まり次第あらためてお知らせ致します。興味のある方は予定を空けておいて下さいね。

「うたの輪」のフェイスブックページ

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 6月22日(日)10時〜16時45分
  癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
  ※6/20〜25東京個人セッション
 7月 6日(日)10時〜16時45分
  癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート

・新大阪での定例会
  6月 6日(金)ニューアース読書会
  6月10日(火)新大阪ミニお話会 平日午後の会
  6月27日(金)新大阪ミニお話会

・スカイプでのグループ
  5月29日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323

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[ 2014/05/25 18:16 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

5月18日(日)「癒しと目覚めのお話会in東京/府中」テーマ「真実の愛と意識の目覚め」

5月18日(日)の「癒しと目覚めのお話会 in東京/府中」の前後に行う東京での個人セッションは5月19日(月)19時〜の枠のみ空いています。

5月21日(水)19時からは新大阪ミニお話会です。

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なんだかすごくいろんなことが起こっているような、でも実は何にも起こっていないような、不思議な感覚があります。普通の視点からみれば、中野真作と呼ばれているこの身体は最近ずいぶん忙しく動き回っているのですが。(^_^)

ゴールデンウイークの特別セミナーは、参加人数は少なかったものの、2日間連続で同じメンバーでグループを行ったのは今回が初めての体験で、これが非常によかったので、また2日間連続のグループをやってみたくなりました。このブログでもときどき書いている、温泉リトリートをできれば早くやってみたいな、という気持ちにもなっています。

特別セミナーの中で感じたことも書きたかったのですが、今日は今週末5月18日(日)に迫ってきた東京/府中でのお話会に向けて、最近「愛」について感じたことを書いてみます。

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どんなことがきっかけだったのかは忘れてしまったのですが、最近「人間は互いに愛し合うようにつくられている」ということが深く理解された瞬間がありました。

同じような言葉を聞いたことはこれまでにもあったのですが、自分の中で理解が起こったとき、安心感や世界への信頼感がさらに大きくなってくる感覚がありました。

この「人間は互いに愛し合うようにつくられている」というのがどういう感覚なのか、私の中に生まれた感覚をもう少し言葉にしてみたいと思います。


ほとんどの人は「自分=この心と身体だけなのだ」という幻想の中に閉じ込められてしまっています。

言い換えれば、自分という感覚を今あなたが身にまとっている(と思い込んでいる)その身体とその身体の内側で動いている考えや感情のことだと思い込んでしまっているのです。

すると当然の帰結として、この世界は、自分以外のあらゆる人や物事の中で自分が一人で奮闘して頑張っていかないといけない世界のように見えてしまいます。

その寂しさや孤独をまぎらわそうとしてときに激しく他者を求めますが、そもそも自分と自分以外という境界線は本来は存在しないのに、それがあると思い込んでしまうことで寂しさや孤独が生まれているわけですから、その境界線があると思い込んでいる幻想の世界の中ではどんなに親密な他者があらわれた(と思った)としても、本当のやすらぎ、安心感は得られないのです。

多くの場合「愛」という言葉は、この、実際には存在していない分離の痛みを癒そうとするやむにやまれぬ活動のことを指しています。一時的には感情的な高揚感を感じることもありますが、その感覚はやがてさらに大きな苦しみや空しさに変わっていくことを体験している方も多いでしょう。

もともと存在していないものを存在していると思い込み、それをなんとか取り除こうとして苦しんでいるわけですから、絶望したり、どうしていいかわからなくなってしまうのは、ある意味当然のことと言えます。


でも、ここに大切なメッセージがあります。

どうしようもない苦しみがやってきたとき、いつもお話ししているように、それを頭であれこれ考えることなく、身体感覚としてただ感じていると、その思い込み自体が緩んでくるのです。

苦しみはある種の思い込み、勘違いから生まれているのですが、その苦しみ自体にそこから抜け出していく道が隠されているわけです。

自分という思い込みが緩み始めたとき、自分というものはすべてをありのままに包み込んでいる無限の空間であることをかいま見ます。もちろん、そのことが完全に腑に落ちていたら、あなたは今このページを読んではいないでしょう。

でも、自分の本当の姿が見え始めたけれど、まだそのことを完全には理解できていない、まだ自分のことをこの身体と心だと思っている部分もある、という状態にいるとき、私たちはお互いがお互いをありのまま包み込み、目覚めのプロセスをサポートしていくために人間の身体と心を与えられているのだ、ということを少しずつ理解していきます。

自分がこれまでやってきた(と思いこんでいる)あんなことやこんなこと(自分でも受けいれられない辛いことや恥ずかしいこと)も、ありのまま許すことができるようになってきます。

すると他者(のように見えている自分)をありのまま許す=愛するという感覚も自然と実感されてくるのです。


そんなこと言われても、そもそも「自分の本当の姿」というのも、頭ではわかるけど、実感としては何のことかよくわからない、という方もいるかもしれませんね。

もしそう感じているとしたら、あなたの中の何が今この文章を読ませているのか、あなたの中のどの部分が癒しや悟りや目覚めといった言葉に引きつけられているのか、ということを感じ取ってみるといいかもしれません。あなたの中の何かが目覚めを強く求めているのです。

まずはいつもお話するように、考えないで感じる、ということを意識してみて下さい。すると、思考によって隠されてしまっている自分の本質を意識しやすくなります。

やがて、邪魔だと思っていたその思考や、まだ目覚めていないと思っていた自分や、心と身体を自分だと思い込んでいたことや、この世界に存在しているように見えているあらゆる苦しみや痛みや悲しみすら、たった一つの何かで作られていることが自ずと明らかになってきます。

それは、大いなる存在、意識、気づき、神、それ、などとさまざまな言葉で呼ばれることがありますが、これが「愛」の本質です。

私もあなた(という名の私)もすべてが「愛」の表現の一つだということを思い出したとき、一人の人間として本当の意味で他者(という名の私)を愛することができるのです。

もともと、すべてがありのまま愛されていることを思い出すのです。

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次の記事も参考にして下さい。

どうしたら悟れるか (2013/10/26)

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5月18日(日)の「癒しと目覚めのお話会 in東京/府中」では、「真実の愛と意識の目覚め」というテーマで「愛」の視点から悟りと非二元についてお話する予定です。今日のブログ記事をさらに深める形で、心の癒しと悟りの関係や、投影に関してもお伝えしていきたいと思っています。(5月21日(水)の新大阪ミニお話会も同じテーマで行います)

6月22日(日)には恒例の東京1dayリトリートを開催しますが、7月以降日曜午後のお話会を開催するかどうかは今のところ未定ですので、1dayリトリートに参加するほどでもないけれど私のブログに興味がある、という方はこの機会に参加してみて下さいね。

なお、4月27日(日)と5月18日(日)のお話会に参加して下さった方は6月22日の東京1dayリトリートの参加費を2,000円割引することにしました。沈黙と覚醒のエネルギーにゆっくり浸かってみたい方は6月22日(日)の「癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート」にもご参加下さい。

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 5月18日(日)14時〜16時
 癒しと目覚めのお話会 in東京/府中 「真実の愛と意識の目覚め」
  ※5/17,19東京個人セッション
 6月22日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
  ※6/20〜25東京個人セッション
 7月 6日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート

・新大阪での定例会
  5月21日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「真実の愛」
  6月 6日(金)ニューアース読書会
  6月10日(火)新大阪ミニお話会 平日午後の会 テーマ「未定」

・スカイプでのグループ
  5月29日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/05/13 21:01 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

5月3、4日 特別セミナー「神経症と悟り」のご案内

5月18日(日)14時〜16時は「癒しと目覚めのお話会 in東京/府中」です。参加お申し込み受付中です。

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4月27日(日)の癒しと目覚めのお話会 in代々木上原にご参加下さった皆さん、本当にありがとうございました。

東京では初めての企画となる日曜午後2時間のお話会で、何人くらいの方に参加していただけるか少し心配もあったのですが、最終的に15名の方にご参加いただき、短時間のグループならではのとても密度の濃い時間を過ごすことができました。

また、これまでの東京出張はスケジュールがいつもぎちぎちで、ホテルと会場を行き来する以外にはどこにも行かない、誰にも会わないということが続いていたのですが、今回は余裕のあるスケジュールだったので、セッションやお話会以外にも素敵な出会いがいくつもありました。

来月は、これもまた初めての試みですが、2ヶ月連続で東京での日曜午後2時間のお話会を行います。今回参加して下さった方も、初めての方も、興味をお持ちの方はこの機会にご参加下さいね。ぼちぼち参加お申し込みをいただいていますので、参加ご希望の方はお早めにご連絡下さい。なお、来月は今月とは時間帯が違って14時〜16時となりますので、ご注意下さい。

癒しと目覚めのお話会 in東京/府中 テーマ「真実の愛と意識の目覚め」
 日時:5月18日(日)14時〜16時
 会場:府中グリーンプラザ 第一・第二和室
 参加費5,000円(当日6,000円)

今回の東京出張の中ではいろんな気づきがあって、そのことについても書きたいのですが、5月3、4日の特別セミナーが近づいているので、今日そちらの宣伝をさせていただきます。(^_^)

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5月3、4日のセミナーは「神経症と悟り」というテーマにしました。最初は「悟って治す神経症」なんていう言葉が浮かんできていたのですが、「治す」はちょっとまずいかなと思って、今のタイトルにしました。(^_^;)

今のところ参加者がかなり少ないので、もっと普通の、例えば「癒しと目覚めのお話会 2daysリトリート」といったタイトルにしておけばよかったかな、なんて後悔も少しあったのですが、一度この「神経症と悟り」というテーマでグループをやってみたいという思いがずっとあったので、今回はこのテーマにこだわってみようと思います。


少し前に書いた2本の記事(「不安感」の大切さ絶望という未知への扉)の中でも書きましたが、私は生きることがずーっと苦しかったのです。生きているだけで苦しい、という感覚がいつも根底にあったように思います。今思えば、よく今までなんとか生きていたな〜、っていう感じですね。

今はどうかというと、そもそも、本当の「私」というのは、苦しんだり、苦しみから解放されて楽になったりする「誰か」のことではないんだ、ということがわかっています。

ですから、「苦しみ」という言葉で表現したくなるような何かがやってくることはありますが、それも、やってきてはやがて去っていくものだとわかったのです。

一人の人間としては、怒りや悲しみやセクシャリティや、人間として当たり前の様々なエネルギーを封じ込めて、心身を緊張させ、外面的には人々とうまくやっているように見せかけながら、心の奥では人間を、世界を恐れて、引きこもりのような生活を長い間送ってきました。

人間は内面がからっぽでも、見かけだけは満たされているように見せかけることができるんですよね。これは、ある意味ではすごい力だと思います。もっとも、それを長い間続けていると、自分も、周囲の人たちも苦しくなるわけですが。

そして、いろんなセラピーやワークを体験したり、内面を見つめる作業を続けることで、「一人の人間としては」その抑圧に気づき、感情を解放し、インナーチャイルドを癒して、ずいぶん楽になり、周囲の人たちや世界ともずいぶん自由に交流できるようになってきました。

でも、その深い癒しのプロセスを十分に体験できるようになったのは、「私=一人の人間」ではないのだ、ということが深く理解できたからこそなのです。

「自分=この心と身体なのだ」という夢に完全にはまり込んだ状態では、あまりにも深い痛みに触れていくのは、怖れが大きすぎて難しかったような気がします。


例えば、対人恐怖。恐れているものは常に自分自身ですから、自分の内面の恐れているもの(感情)をありのまま認められるようになれば、怖れは小さくなってきます。

でも、そのプロセスの中のどこかで、そもそも恐れるべき他者は存在していないのだ、という深い理解が起こるときがあります。私とあなたと世界は別ものではないのだ、という深い理解が起こるときがあります。

その理解が起こったときに初めて、人間としての癒しがもっとも深いレベルで起こるのです。

自分=人間であるという思い込みが癒されていくのです。

神経症が治るということ、人生の不安が解消されるということはこのことなのです。

多くのセラピー的技法では、周囲の世界から分離した個としての自分がいる、ということが唯一のリアリティだという前提のもとに癒しのプロセスを進めていこうとします。

その前提がある種の思い込みだとしたら、その前提がある種の夢のようなものだとしたら、苦しみはどんなふうに感じられるでしょうか。

その思い込みも大事にしつつ、でも、その思い込みは単なる思い込みであって、その思い込みから抜け出すこともできるのだ、それが苦しみからの解放なのだ、ということが伝わればいいなあと思います。


今回のセミナーでは、最近のお話会ではあまり話さなくなった私自身の癒しのプロセス、特にまだブログなどでも書いていない最近の体験などもお話ししながら、非二元(悟り)の視点から見た不安や怖れからの解放について、体験的かつ実践的にお伝えしていきます。

また、非二元的な視点だけにこだわるのではなくて、必要に応じて、投影の仕組みや感情の抑圧の問題など、心理的、人間的な視点も大切にしていきます。

最近、より深まってきている私の沈黙のエネルギーの中で、深い癒しが起こるリラックスした空間を提供できると思います。

興味をお持ちの方のご参加をお待ちしています。

・5月3、4日 10時〜16時45分
スペースまほろば特別セミナー「神経症と悟り」大阪/天満橋

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■お話会&読書会の今後の予定

・5月18日(日)14時〜16時
 癒しと目覚めのお話会 in東京/府中 「真実の愛と意識の目覚め」

・6月22日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 

・新大阪での定例会
  4月30日(水)新大阪ミニお話会 平日午後の会 テーマ「真実の愛と意識の目覚め」
  5月21日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「未定」
  6月 6日(金)ニューアース読書会

・スカイプでのグループ
  5月29日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/04/29 22:21 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

変容のスペース

4月27日(日)13時から癒しと目覚めのお話会 in東京/代々木上原、30日(水)14時から新大阪ミニお話会 平日午後の会を行います。

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以前の私は完全に思考と同一化していました。

25年前にその同一化に一瞬亀裂が入った後も、思考を自分だと信じこませてしまう集合的な力はとても強くて、何かがおかしいなと感じながらも、やっぱり思考の世界にまきこまれてきました。

いつのころからか、その世界から少しずつ抜け出していくような感覚を感じていました。

すると、周囲の人たちがいかに自分と思考を同一化してしまっているのか、自分=この心と身体だと思い込んでしまっているのか、自分というものが本来は大いなるものそのものであることを忘れてしまっているのか、がとてもよく見えるようになってきた気がしていました。

そういう人たちの集合的なエネルギーの中に入っていくと、自分も思考との同一化に再び引き戻されていくような感覚を感じていました。

その同一化が苦しみの原因であること、つまり、自分が自分の意志で生きているのではなく、大いなるものがこの心と身体を通して生きているのだ、ということを忘れてしまうことが苦しみの原因であること、がはっきりと見えてきて、セラピストとしてその苦しみをなんとかしなければ、と考えていたように思います。

でも、最近、その感覚がまた少し変わってきていることに気づきました。

「大いなるものとしての自分を忘れて思考と同一化してしまう」ということも「思考との同一化から離れて本来の自分を思い出す」ということも、すべて思考が作り出したストーリーであって、そもそもそんなことは起こっていなかったのです。

すると、以前は思考と同一化して(自分を心と身体のことだと思い込んで)苦しんでいるように見えていた人たちも、それはあくまで見かけ上そう見えるだけで、その思考も、その苦しみも、その同一化も、すべてが大いなるものそのものの現れであることが見えてきたのです。


私のお話会などのグループで私が語ることの本質はたった一つですから、必然的に同じ内容の繰り返しになることが多くなります。でも、おもしろいことに、何度も聞いた話なのに突然その内容が自分の中で響き始めた、という方が最近増えています。

私自身が分離の苦しみをリアルなものだと見てしまい、それをなんとかしなければと思ってしまうと、その苦しみにますます見かけ上のリアリティを与えてしまうのだな、ということがわかってきました。

すべての人が、そして、この世界に存在するすべてのもの(苦しみや痛みや見かけ上「悪」だと考えられているものすら)が大いなるものそのものであること。この世界に存在しているものは存在しているということだけで、すでに完全に許され認められ愛されているということ。

そのシンプルな事実を認めながらただ今ここにいるだけで、そのエネルギーが周囲の人たちに変容を引き起こす空間、スペースを生み出すのだな、ということがわかってきました。

そして、それはこの私、心と身体としての私がやっていることではなく、心と身体としての私は何もできない、いや、そもそもの最初から何もやっていない、という理解が起こったとき、すべてのプロセスはただ自然に起こっている、ということがわかるのです。


すべてはただ起こっている。

それをやっている人はどこにもいない。

この理解が、変容が自然と起こってくる広大なスペースを生み出します。

「愛」を生み出します。

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参考記事
どうしたら悟れるか (2013/10/26)

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■お話会&読書会の今後の予定

今月と来月2回連続で東京での日曜日午後2時間のお話会を行います。1日通しのリトリートには参加しにくいけれど中野の話を聞いてみたいという方はこの機会にお気軽にご参加下さい。前後には東京で個人セッションも行います。

・4月27日(日)13時〜15時 
 癒しと目覚めのお話会 in東京/代々木上原 「悟りと非二元」
・5月18日(日)14時〜16時
 癒しと目覚めのお話会 in東京/府中 「真実の愛と意識の目覚め」


・1日通しのワークショップ
 5月3、4日スペースまほろば特別セミナー「神経症と悟り」大阪/天満橋
 6月22日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※6/20〜25は東京で個人セッションを行います。

・新大阪での定例会
  4月30日(水)新大阪ミニお話会 平日午後の会 テーマ「真実の愛と意識の目覚め」
  6月 6日(金)ニューアース読書会

・スカイプでのグループ
  4月24日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
 

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[ 2014/04/17 10:53 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

桜の木の下で

寒かった週末が過ぎて、また少し暖かくなってきた大阪です。

前回、前々回の記事は、今思うと、なんだかとても気合いが入っていて、なんでこんな勢いで書いちゃったのかな、という感じもするのですが、一通り書いてみたら、また何かが緩んで、少し不思議な感じがしています。

今日はいろいろ書きたい感じがあるので、ちょっとつれづれに書いてみますね。前回の記事の最後には「続きます」と書きましたが、今日の記事はあんまり続いていません。(^_^)


数年前までは今よりもとても疲れやすくて、朝も遅くまで寝ていることが多かったし、昼寝をすることもよくありました。ところが、この1、2年くらい、そういうことがとても少なくなってきて、エネルギーの流れがよくなってきているな、と感じていました。

ところが、先週の後半、もうなんだかものすごく眠くて、久しぶりに長い昼寝をしたりしました。金曜日の夜のニューアース読書会の前、ぎりぎり6時に起きていれば大丈夫かと思って6時に目覚ましかけて寝ていたら、ほんとに目覚ましが鳴るまでぐっすり寝てしまって、7時からの読書会に慌てて出かけたりしました。


何かが終わっていく感じがします。それは同時に何かが始まっていく感覚でもあるのですが。

日曜日の名古屋のお話会でインナーボディを感じる瞑想を皆さんでやったあと、世界が少し遠くなったような感じがした、という方がおられました。

そのお話を聞いて、私は、気になるものがどんどん減っていっている、という話をしました。

以前私にはとても気になってしまうものがいくつかありました。一つは、権威的なものを感じてしまう年上の男性。もう一つは若い女性です。

年上の男性は父親との関係に影響があるのかもしれません。若い女性は母親との関係や、子供の頃に同級生の女の子からいじめを受けた、というほどではないけれど、少し嫌な体験があったことと関係しているのでしょう。

街を歩いていて、そういう人とすれ違うだけでいちいち気になって、反発したり惹かれたりして注意が休まることがなかったような気がします。

ところが、最近そういう感覚がどんどん小さくなっていて、なんというか、世界全体がとても静かになっていくような感じ、世界が終わっていくような感じがするときがあるのです。

これは、心理学的に言えば、投影が引き戻されている、投影が終わっていこうとしているのでしょう。

「世界」とは自分の投影の産物ですから、投影しなくなると、これまで「これが世界なんだ」と思い込んでいた世界が終わってしまうのですね。

アジャシャンティが「あなたの世界の終わり」という本のタイトルで表現しようとしていたのは、このことなのです。


私と私の周囲でいろんなことが新たに動き始めています。具体的なことはプライベートな内容もあるのでここでは書きにくいのですが、なんだか、私が関わる人たちはプロセスのスピードがどんどん上がっているような感じがします。


今日、時間があったので、京都に桜を見にいきました。

毎年、桜のシーズンにはだいたい一度は京都に行っていると思うのですが、今年は先週行けなかったので、もう時期を外してしまったかな、と思ったら、大阪よりはまだ花がしっかり残っている感じでした。

円山公園でぼんやり花を見ていたら、突然誰かに声をかけられました。

なんと、私が5年間だけサラリーマンをしていたときに一番お世話になった直属の上司(元経理部長)でした。会社を辞めてからすでに18年。退職してから2、3年後に一度だけ会った記憶があるので、15年ぶりくらいの再会でした。

部長は、まさしく、私の父に対する否定的な投影の対象になってしまった人で、そのせいで一人の人間同士として関われなかったな、ということを最近よく思っていて、今年の年賀状を準備していたときに、一度大阪府内のご自宅に会いに行ってみようかな、という思いが浮かんでいました。

その部長に偶然(必然に?)出会ってしまったのです。

部長は、最初に行こうとしていたお店が予約で一杯で入れずに違う店を探していたところだったそうです。私は、最初に嵐山に行ってから京都中心部に戻ってこようと思っていたのに、阪急に乗っていたらなんとなく気がかわって、直接河原町まで出てきたところでした。

いくつもの偶然が重なって、なぜか円山公園のしだれ桜の下で出会いました。



こんな不思議なことがあるのだろうか、とお互いに驚きながら、15年間のそれぞれの生活について昼食を食べながら1時間半くらい話し続けました。私が当時思っていた以上に私のことを心配してくれていたことが初めて実感としてわかり、とても嬉しくなりました。

夕方にもメールが来て、会えてとても嬉しかったと書かれていて、不思議な感動を感じていました。


これまでは私が心を閉ざしていただけなんだな、とあらためて思いました。

私が自分を否定していただけなんだな、とあらためて思いました。

私をありのまま認めたとき、
私の痛みも、私の弱さも、私の苦しみも、ありのまま認めたとき、
世界はもともと私をありのまま愛していたことに気づきます。

「私」や「あなた」や「世界」があったわけではなく、
「それ」だけ、「愛」だけがあったことに気づきます。

with love

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■お話会&読書会の今後の予定

・4月27日(日)13時〜15時癒しと目覚めのお話会 in東京/代々木上原テーマ「悟りと非二元」
東京では初めての日曜午後2時間のお話会です。参加費5,000円(当日6,000円)。終了後懇親会も行います。また、4月28日(月)は東京で個人セッションを行います。

・1日通しのワークショップ
 5月3、4日スペースまほろば特別セミナー「神経症と悟り」大阪/天満橋
 6月22日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※6/20〜25は東京で個人セッションを行います。

・新大阪での平日夜の定例会
  4月16日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「罪悪感」
  6月 6日(金)ニューアース読書会

・スカイプでのグループ
  4月24日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323

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[ 2014/04/07 22:45 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)
プロフィール

中野真作

Author:中野真作
スピリチュアルセラピスト。1997年からヒーリング&カウンセリングルーム「スペースまほろば」主宰。悟り・非二元の視点から人生のあらゆる苦しみを手放すお手伝いをしています。
スカイプセッションと境港での対面セッションは随時、東京・大阪での出張個人セッションやお話会も定期的に行っています。セッションの詳細につきましては、スペースまほろばをご覧下さい。

「悟り(非二元)と癒しのお話」youtubeで配信中

中野真作の悟り(非二元)と癒しのお話シリーズ第一回「悟りの本質〜すべては自然に起こっている」。その他の動画はyoutubeのスペースまほろばチャンネルをご覧下さい。
東京・大阪・福岡出張個人セッション
■福岡出張個人セッション
2023年11月8日(水),9日(木)
■東京出張個人セッション
2023年11月20日(月)〜24日(金)
■大阪出張個人セッション
2023年12月18日(月)〜21日(木)
オンラインでのセッションは随時ご予約をお受けしています。予約状況はこちらから。
中野真作の癒しと目覚めのお話会スケジュール
ゆったりした雰囲気の中で、あなたの本性である悟り、沈黙の香りを味わっていく集まりです。悟りたい方、非二元に興味のある方、生きるのが辛い方、友達がほしい方、ただのんびりしたい方、お気軽にご参加下さい。>>>お話会の総合案内とスケジュールの一覧はこちら
■中野真作の癒しと目覚めのワークショップ〜「私はいない」を越えて人と世界とつながる方法〜
福岡2023/11/7(火)10:15〜17:00
東京2023/11/19(日)10:00〜16:45
オンラインお話会
2023年11月12日(日)20:00~21:30

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