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心の癒しと意識の目覚めのために

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小出遥子著『教えて、お坊さん!「さとり」ってなんですか』

先日もちょっと書きましたが、最近急に本を読みたくなって、あれこれ立て続けに読んでいます。今日読み終わったこの本、すごくいいのでご紹介します。



この本は著者の小出さんが6人のお坊さんに「さとりって何ですか?」という直球の質問をなげかけた対談をまとめた本です。

真実は一つなので当然といえば当然なのですが、私が語っていること、本に書いていることと、皆さん同じことを語っておられるのがとても不思議な感じがしました。特に第2章の横田南嶺さんの「夢であると気づいた上で夢を生きること」という言葉は、最近私がよくお話する言葉と一言一句同じでびっくりです。なので、私の本やブログに興味のある方にはとても役立つ本だと思います。

すべての宗教の根底には非二元的な真理があるのですが、日本人に一番なじみ深い仏教に関わる方がもっとも深い真実を自分の言葉で語り、こうして読みやすい本の形になって世に出ているのは、なんだかほっとする感じがします。

前にも書いたことがありますが、こういうことをブログで書きながら、どこか、こんなことを書いたり人前で話したりしてもいいのかな、という思いがいつもあったので(最近はずいぶん小さくなりましたが、、)。


一方、セラピストとしての立場からこの本を読むと、本当に理解が起こり始めたとき、本当に自我が緩み始めたときに起こるさまざまなプロセスについてはあまり触れられていないのが、少し意外でした。

例えば「でも、50才過ぎたぐらいから、時々、こう、無意識のフタが開くような感じで、なにか自分が抱えていた、絶対に思い出したくない経験とか感情とかが噴出するっていうようなことが起きてくるようになって。そんなとき、お念仏を称えたりしている自分がいる。そんな自分にちょっと驚くんですよ。(釈徹宗さんの言葉p191)」というところを読むと、そこのところ、もうちょっと詳しく聞きたかった〜、というような、ちょっともどかしい感じがします。

心の傷というものもまぼろしなのだ、ということはまさしく真実なのですが、それを本当に実感するには、まるで本物であるかのように圧倒的なエネルギーで迫ってくるその傷の痛みを一度しっかりと受け止める必要があるようです。

ときによっては大きな混乱を体験することもあるこの変容の道筋についての情報をお伝えし、そのプロセスをサポートすることが私の役割なのだな、ということをあらためて感じました。

このあたりのプロセスについてはユング心理学が役に立ちます。河合隼雄さんの本を久しぶりに読んでみたくなりました。


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私の初の著書『「私」という夢から覚めて、わたしを生きる―非二元・悟りと癒やしをめぐるストーリー』好評発売中です。Kindle版も発行されました。
Amazonのなか見!検索では内容が少し読めるようになっています。全国の書店でもお買い求めできます。
読んで下さった方のご感想リンク集もご覧下さい。



まほろばの本棚〜スピリチュアルセラピスト中野真作のお勧めBooksに、私の本の巻末に載せている参考図書を一覧できるページを作りました。読書のきっかけにして下さい。


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[ 2016/12/11 17:54 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

ジョーイロット「これのこと」のこと

4月1日(水)午後8時からスカイプお話会です。直前の参加お申し込みも歓迎致します。参加費は後払いでも結構です。

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resonanz360のヒロさんから、「わかっちゃった人たち」に続く自費出版第二弾「これのこと」を送っていただきました。ヒロさん、いつもありがとうございます。

最近は非二元本にはあまり興味がなくなったようなことをブログには書きつつも、読み始めたら引き込まれてしまい、一気に読んでしまいました。


内容について書く前に、本のデザインについて少し。

初めて手にとったときに、なんて素敵な存在感の本なんだろう、と感じました。

カバーのデザイン(イラスト、色使い、フォント)はもちろん、本文の紙の触感や匂いなどがものすごくいい感じで、なおかつカバーと本文の紙質に統一感を持たせてあって、手にとっているだけでうっとりするような気分にさせてくれる本に仕上がっています。

聞くところによると、デザイナーさんがずいぶん凝ってデザインして下さったとのこと。内容だけでなく、そんなところも味わってほしい本です。


さて、この本、ヒロさんのブログを読んでいる方ならばもうおなじみのジョーイ節炸裂の一冊です。

ただ「これ」だけがある。「これ」以外のものは何もない。そのことだけをさまざまな表現で、これでもかこれでもか、と語ってくれます。

でも、不思議と押し付けがましくないし、心にすっと入ってくる感じを受けるのは、著者自身が長い間苦しみを体験してきているからなのかもしれません。

シャドウの章では「僕自身の経験のどこを探しても、このシャドウうんぬんはまったく見つけることができない」と書く一方で、「もしかしたら、ここに書くことを僕は数ヶ月後に撤回することになるかもしれない」とも書いているのが、なんだかおちゃめでとても好感が持てます。

真我なんてない、安定なんてない、そもそも探究する人などどこにもいない、とはっきり言いながら、自分の探究について語ったり、アドバイスをしたりする。でも、それを全然矛盾と感じさせないのは、「それ」とはすべてを含むもので、そこから除外されるものは何もないのだ、という実感があるからこそでしょう。

何ものも除外されない=愛なのです。

シンプルな表現の中に愛を感じさせるジョーイの文章を読みながら、私自身の表現もこの本のおかげでさらにシンプルになるかも、という予感を感じました。

また、この本に中で紹介されているいくつかの意識の実験や身体の緊張についての言及は私がこれから皆さんにお伝えしていく上でもとても役立ちそうな気がします。


ヒロさんの訳と編集について。

ヒロさんのブログの読者の方には今さらあらためて言うまでもないかもしれませんが、ヒロさんの翻訳文は自然な日本語でとても読みやすいです。しかも、今回の本は2冊の原著に加えてインタビュー動画からの書き起こしをまとめたもので、その編集の仕方にヒロさんのセンスを感じました。

あんまり書くとネタばれになるので、詳しくは書きませんが、後半のインタビューの内容の選択は絶妙で、読了したときに短編小説を読み終わったような爽快感を感じました。

今私のブログを読んで下さっているあなたには必携、必読の本です。


あれ、なんかもう少し書きたいことがあったのだけど、うまくまとまってしまいました。本の中から気になる言葉、読み終わってみて太い赤線が引かれている言葉をいくつかご紹介しますので、参考にしてみて下さいね。

「僕はものすごく長い間思考にとてつもなく苦しめられてきた。異常な強迫観念にとりつかれていた。思考は僕にとっては大問題だった。だから、たぶん想像できるはずだ。思考もなければ自分もいないっていう発見でどれだけ楽になったかを。フー、やれやれ!」

「ただ、これとは別に存在している個人なんかどこにもいないってことがはっきりわかると、内面の葛藤やストレスや恐れがあるように思えるときでも深刻にはとらえなくなる。不思議なことだけど。」

「空っぽさが空っぽに見えるのは、それをものとして見ているときだ。...そして、今あるとおりのこれが本当に見えたとき、空っぽさのように見えていたものが完全性だったことに気づく。」

「自己探求とは、これが自分なんだと誤ってとらえていたなにかが分解して、今あるものという境界のなさに溶け去ることだ。個別の自己は存在していないと気づいたとき、解く必要のあることはなにもない。」

「でもこれは魔法でもなんでもないけど、身体っていう要素は役に立つことがある。体の感覚に気づくとちょっとほぐれたりするから。」

「ただくつろいでみよう。今もし不快さを感じているのなら、それをそのままにする。どうにかしようとせずに。」



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参考記事
感じることと考えることの違い〜ジョーイロットの実験

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resonanz360のヒロさんが温泉リトリートのとても素敵な紹介文を書いて下さっています。
温泉リトリート!

「中野真作の癒しと目覚めのお話会」東京・大阪・境港・スカイプで開催中
悟り・非二元の視点から苦しみから解放され楽に生きていく方法について、セラピストして長く活動してきた私ならではの視点でお伝えしています。
新大阪お話会 4月25日(土)
・東京お話会 次回開催は未定です
境港お話会スカイプお話会は随時開催中

■earth-tvに出演したときの動画をyoutubeで見られます。
 苦しみからの解放、あなたは絶対に大丈夫。「スペースまほろば」中野真作さん 20150228

ナチュラルスピリット社の雑誌「スターピープルvol.54」に私のインタビュー記事が掲載されています。

お話会や個人セッションについてのお問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp、または070-6686-8697中野までお気軽にどうぞ。
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[ 2015/03/29 16:03 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

「まほろばの本棚」と古い本

明日12月3日(水)20時からスカイプお話会です。明日は特にテーマを決めないフリートークの日。私が最近の気づきなどお話してから、あとは自由に語り合いましょう。

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昨日のお昼頃までは暖かな日差しが降り注いでいたのに、今日は突然真冬になった境港です。初雪が舞っています。ちょっと身体には辛いですね〜。皆さんも風邪ひかないように気をつけて下さいね。


新大阪を引き上げて以降、家の中の片付けにかなりのエネルギーを使っていたのですが、すぐに捨てられるものはだいたい捨ててしまって、ちょっと一段落した感じです。

境港で再開した対面セッションにも、鳥取島根両県のお近くの方や、飛行機で日帰りされた関西の方、はたまた四国からお越しの方など、いろんな方にぼちぼちお越しいただいています。

スカイプ・電話セッションも少しずつ増えていて、収入的には新大阪でやっていた頃よりはかなり少ないですが、経費も少なくなっている分、まあなんとかやっていけるかな、という感じがしています。

これまでやろうと思いながら出来なかったこともいろいろあるのですが、今は急に手を広げるよりも、料理、洗濯、掃除などの家事も手伝いつつ、のんびりする時間を味わっているような感じがしています。

何もしない時間にいろんなことが起こっているのだな、ということをあらためて実感します。


さてさて、数日前からこの数ヶ月に起こったいろんなことを少しずつブログに書いてみようかな、と思ってパソコンに向かっていました。

少し書いてみたのですが、何を書いてもなんだかしっくりこない。

書くことと言えば、感情が出てきた、だの、一番深い部分と繋がった感じがする、だの、これまで何度も書いたこととおんなじことばかりで、自分でもちょっと飽きてきました。(^_^)

そうこうしているうちに、急に本棚を整理したくなってきました。それと同時に、ホームページやブログなど何カ所かでお勧めの本を紹介しているのですが、その情報が古くなっていることが気になってきました。

そんなこんなで昨日と今日まるまる二日間かけて、アマゾンのインスタントストアの機能を使った「まほろばの本棚〜スピリチュアルセラピスト中野真作のお勧めBooks」というページを作ってしまいました。こういう作業って基本的に好きなんですよね。

この中で「精神世界」というカテゴリーの中には、私の探求の初期のころに役立った古い本をまとめてみました。一冊一冊手にとってみると、その本を読んでいた頃のいろんな思いがよみがえってくるようです。

その中で、私の探求の一番初期の頃に何度も読み返した2冊の本が気になったのでご紹介しようと思います。


クン氏のおだやかでラジカルな日常 松本東洋 1989年

私が最初の内的体験をしたすぐあとに出版された本です。最初に出会った悟り本といってもいいと思います。いや、もちろん悟り本という売り方はしていなくて、一見何の本なのかよくわからない不思議な本なのですが。

例えば、こんな文章があります。

人は[意味の世界]をつくった

 色即是空・空即是色 というと、悟りだとか、覚醒だとか、精神的境地の問題として受け取られがちですが、これは[存在の原理]です。
 
 原理 というより、事実 です。
 しかし、この[事実]を、事実としてなかなか受け止め切れず、ひとは皆[意味の世界]に埋没しているので、座禅であるとか、瞑想が、必要になってくるんですね。


この部分は後半のほうのちょっと理屈っぽいところに出てくるのですが、全体的にクン氏の日常の日記のような形を取りながら「今ここ」や「色即是空空即是色」といった事柄をわかりやすく表現している面白い本で、今の時代にこそ読んでほしい気がします。文庫になっていたのは今回初めて知りました。


考えるウォークマン 三田誠広 1985年

上の本よりさらに古い本です。もうページが黄色くなってしまっています。

一応小説です。三田誠広さんがどういう人かも知らずに買いました。たぶん、各章のタイトルがビートルズの曲名になっていることにひかれたのかもしれません。

学生時代までは小説もよく読んでいたのですが、大学卒業の頃に全部捨ててしまって、今手元に残っている小説らしきものはこれだけのようです。とはいえ、筆者があとがきに書いているようにこれは普通の小説ではなく小説の形をとった哲学的断片のような本です。

この本が出版されたのは私が最初の覚醒体験をする前ですが、体験のあとに買ったのかどうかは今となってはよくわかりません。でも、この本の中のさまざまな言葉が、私が突然体験してしまった世界の真実への確信を深めてくれたのもまた確かです。

こんな言葉がでてきます。

「生きる手応えなんてないんだよ。だって先生は、生きていないんだもの」

「あらゆることが考えつくされているのだとしたら、あらゆることは考えつくされていると考えたその考えもまた、すでに誰かによって考えられていたことになる」

「うめきつつ探し求める者のみを愛す」
「うめきととともに考えられたものはすべて新しい」

「創造する必要はないのだ。表現する必要もない。ただ、楽しめばいいのだ」

「言葉は実体ではない。実体の影でもない。むしろ実体のほうが影なのだ」

「私たちの魂には、欠如がある。その欠如に気づいたものだけが、魂の彷徨いを始めなければならない。私はすでに、歩き始めた」

「言葉を棄てよ。そうすれば世界をお前の手に委ねてやろう」


いくつかの言葉には赤線を引いた上でページが折られていました。突然探求の道に引き込まれたばかりの私にとって、とても大きな力を与えてもらった本だったことを思い出しています。


言葉は言葉にしかすぎません。

でも、まさにその言葉が言葉を超えていく力を与えてくれることがある、というのはとても面白いパラドックスだなと思います。

では、今日はこのへんで。

 

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■スカイプお話会

毎週水曜日、第一、第三水曜日は夜8時から、第二、第四水曜日は午前10時から、スカイプの会議通話を利用したグループセッションを行っています。参加費は1回3,000円です。

次回は明日12月3日(水)午後8時から、その次は12月10日(水)午前10時からです。

詳細はこちらをご覧下さい。
癒しと目覚めのお話会on sykpe【スカイプお話会】

前回のスカイプお話会では初めてビデオも使って複数の方と顔を見ながらお話する体験を初めてしました。声だけの場合と違ってより皆さんを身近に感じることができてとても面白い体験でした。

今後も可能な場合は、ご希望の方のみビデオを使ってみようと思います。参加者が多い場合は音声だけになります。ビデオを使いたくない方(顔を見せたくない方)は音声だけでご参加いただいても大丈夫です。

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■境港お話会

毎月第三土曜日13時〜16時は境港お話会です。次回は12月20日(土)に開催します。参加費は1回5,000円です。

詳細は下記をご覧下さい。
中野真作の癒しと目覚めのお話会in境港【境港お話会】

遠方からお越しの方のために交通ガイドをつくりました。
境港お話会参加者のための交通情報

宿泊など、その他疑問の点がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。大阪、東京でのお話会はしばらくの間お休み致します。

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jpまたは070-6686-8697中野までお願い致します。
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[ 2014/12/02 21:11 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

穏やかでせつない〜「ただそのままでいるための超簡約指南」を読んで

明日、11月26日(水)午前10時から、スカイプお話会です。明日のテーマは「悟りを超えて」。最近の私の体験から感じた、悟り(非二元)を超えたところにあるものについて少しお話してから、そのあとは皆さんで自由に語り合いたいと思います。参加費は3,000円で、後払いでもかまいませんので、直前の参加お申し込みもお待ちしています。(2014/11/25記)

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今日はresonanz360のヒロさん翻訳の最新刊「ただそのままでいるための超簡約指南」を読んで感じた、みなさんにはあまり役に立たないかもしれない超偏った感想です。(笑)

この本、以前ヒロさんのブログで紹介されていて、ちょうどその頃は原書で非二元の本を読むことに夢中になっていたので、気になって取り寄せてみました。

なんだかとても心地よいエネルギーを感じつつも、その頃よく読んでいた他の本(ラメッシやジーンクラインなど)に比べると、私にとっては英語が少し難しく、微妙なニュアンスがうまく伝わってこないもどかしさを感じていたので、ヒロさんの翻訳を心待ちにしていました。

とても薄くて短い本ですが、さっと読んでしまうのがもったいなくて、ゆっくり3回読み直しました。読むたびに新しい味わいがしみ出してくるスルメのような本です。


でも、私にとってこの本の中で一番強烈に響いたのは14ページに最初に出てくる「穏やかでせつない開放の感覚」という言葉です。

この言葉を読んだ時にものすごい衝撃を受けました。

原著を読んだときには感じなかった感覚だったので、いったいもとの言葉はなんなのかと思って原著を読み直してみると、ここは

A feeling of peaceful and poignant openness

となっています。

ここで「せつない」と訳されているpoignantという言葉。

例えばリーダーズ英和辞典では「1、強く胸を刺す、痛切な、胸にこたえる;<皮肉などが>鋭い、痛烈な、辛辣な 2、<匂い・味が>ピリリとする、辛い、舌[鼻]を刺激する 3、痛快な;適切な、核心をついた」という訳語があてられています。

OEDには次のように書かれていました。「evoking a keen sense of sadness or regret」。直訳すれば「鋭い悲しみや後悔の感覚を呼び起こす」という感じでしょうか。

私の持っているどの辞書にもこの言葉を「せつない」と訳しているものはないのですが、英英辞典の語義を読むと日本語の「せつない」「せつなさ」という言葉がぴったりくる感じがします。

ヒロさんの言葉のセンスのおかげで目から鱗が100枚くらい落ちました。


どうしてこの言葉にこれほど衝撃を受けたのかというと、20代の頃、初めて目覚めの体験のようなものが起こって、すべては一つなんだ、すべては私なんだ、すべては神なんだ、ということが直感的にわかったあと感じていた感覚が、まさしくこの「胸が痛くなるほど悲しくてせつないけれど、同時に、おだやかで平和に満ちた感覚」だったことを、この言葉を読んで思い出したからなのです。

今年の8月から始まった、私にとっては非常に大きな腰痛というプロセスの中で、あのとき感じた「穏やかでせつない感覚」を改めて感じ直している気がします。

ありふれた日常が信じられない神秘そのものだとわかってしまったとき、これまで「これが世界だ」「これが自分だ」と思っていた思い込みが終わっていきます。そのとき、せつない悲しみと同時にほのかな喜びが感じられてくるようなのです。

穏やかでせつない開放の感覚は、ものごとの性質をはっきり理解することに結びついている。p14

わたしの考えでは、この自由とか生の神秘の認識と結びついている感覚というものが、たしかにある。どういうものかと言うと、染みわたる優しいせつなさのようなもの、好奇心や驚きの穏やかな感覚だ。p25

それとは対照的に、さっき言ったようなせつなさの感覚は、何かによって生じるわけではなく、境界のない開放性からやってくる。境界のない開放性が望むのは、いま起こっていることだけだ。p26

このせつなさはいつだってここにある。p29

せつなさを感じる瞬間、昔住んでいたアパートを訪ねて懐かしさを感じる時間、そんなとき、わたしたちは生のはかなさと神秘性を感じる。今にも自分がばらばらになりそうな、自分がほとんど消えてなくなってしまったような、そんな感じがする。p38

せつなさの染みわたる感覚がある。それは宇宙的なハミングのようなもの。ビッグバンのあとに残った放射のようなものだ。p42

怒り、嫉妬、後悔、不安、強迫的な欲求、いわゆる「反応性」の感情は、この根源的なせつなさからわたしたちを守ろうとする。p43

このせつなさを感じながら、そこから背を向けないでいられること。それが<目覚めていること>の感覚的な側面だろう。p44

こう考えてみると、せつなさとは何か、それから経験がなぜ、この崇高でありながらほろ苦い感覚で満たされているのかが理解できる。生きるという経験がせつないのは、それが「しがみつけないこと」で成り立っているからだ。p46,47



この本の中で「せつない」「せつなさ」という言葉が使われているところを(たぶん)全部抜き出してみました。引用の範囲を超えているかもしれないですね。ヒロさん、ごめんなさい。

でも、こうしてみると「せつない」というのが目覚めの感覚的な側面の一つなのだ、ということがよく見えてくる感じがします。

そして、多くの場合、そのせつなさを感じないようにするために、つまり、目覚めてしまわないようにするために、人はさまざまな活動に打ち込んでいるのかもしれません。

今ここにあるせつなさを感じてみること。

今日はこのへんで。

 

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■スカイプお話会

毎週水曜日、第一、第三水曜日は夜8時から、第二、第四水曜日は午前10時から、スカイプの会議通話を利用したグループセッションを行っています。参加費は1回3,000円です。

次回は11月26日(水)午前10時から、その次は12月3日(水)午後8時からです。

詳細はこちらをご覧下さい。
癒しと目覚めのお話会on sykpe【スカイプお話会】

それから、スカイプお話会ではこれまでビデオは使わずに音声だけで行ってきました。それは、会議通話でビデオを使うためには会議の主催者(つまり私)が有料のアカウントを持っていないといけなかったからです。ところが、最近知ったのですが、今年の4月くらいからビデオを使った会議通話が無料で出来るようになっているのですね。

システム上は10人まで可能なのですが、回線の問題などから実用的なのは4、5人までのようですので、もし参加者が少なくて、ご希望の方がある場合に限りスカイプお話会でもビデオを試しに使ってみようと思います。

もちろん、ビデオを使いたくない(顔を見せなくない)方は音声だけで参加して下さって結構です。

グループでのビデオ通話、私はまだ経験したことがないので、どんな感じになるのか楽しみです。

興味をお持ちの方、ぜひご参加下さい。

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■境港お話会

毎月第三土曜日13時〜16時は境港お話会です。次回は12月20日(土)に開催します。参加費は1回5,000円です。

詳細は下記をご覧下さい。
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遠方からお越しの方のために交通ガイドをつくりました。
境港お話会参加者のための交通情報

宿泊など、その他疑問がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

なお、大阪、東京でのお話会はしばらくの間お休み致します。

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[ 2014/11/24 18:26 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

「気づきの視点に立ってみたらどうなるんだろう?」グレッグ・グッド

6月22日(日)は「癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート」です。20〜25日には東京で個人セッションも行います。

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resonanz360のヒロさん翻訳によるグレッググッドの「気づきの視点に立ってみたらどうなるんだろう?」、2回目読了しました。


この本はサブタイトルにもあるように「ダイレクトパス」の入門書です。

ダイレクトパス(直接的な道)とはプログレッシブパス(漸進的な道)と比較されるときに使われる言葉で、真実にたどり着くために何かを少しずつ改善していく必要はなく、そもそもの最初から自分とは真実そのものなのだ、という立場のことを指します。

今日はこの本を読んで感じたことをつれづれに書いてみます。

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なんだかとても素敵な本ですね。ヒロさんの翻訳の読みやすさと相まって、自分とは気づき(存在、意識、神、愛、空、無、それ、、、)そのものである、ということが自然に腑に落ちてくるような感覚があります。

ルパートスパイラの「プレゼンス」も私にとってはかなり大きな意味のある本だったのですが、ルパートスパイラはもともと芸術家(陶芸家)であるということとも関係あると思うのですが、プレゼンスはとても詩的な本のような印象があります。

一方でグレッググッドは哲学者でもあるので、どちらかというと私のような思考優先人間には響きやすいものがあるのかな、という気がしました。プレゼンスよりも気づきの視点に〜のほうがわかりやすい、という言葉を何人かの方からも伺いました。

とはいえ、「気づきの視点に〜」を2回読んだあとプレゼンスを読んでみると、その言葉がとても深い部分に共鳴してくる感覚があったので、またあらためてプレゼンスを読んでみようかと思っています。

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「サットサンで悟れなかった理由」という章は私自身のグループのあり方についていろんな気づきを受け取ることができました。

たしかにグループセッションの中では、とても深いエネルギー的な体験(深いリラックス、至福感、安心感、受け入れられる体験)が起こることがよくあって、それを体験したいがためにグループに依存してしまう、ということも起こりがちです。

一方で、主催している私としても、はっきりとわかりやすいエネルギー的な体験を売りものにしたくなる気持ちも出てきます。

そういった体験は一人の人間としてはとても大切なものだし、必要なものでもあるのですが、それ=悟りだと勘違いさせるような言動を無意識に私がしてしまうことのないように気をつける必要があるな、ということを感じました。

至福感も絶望感も、どちらも気づきの中で現れては消えていく一つの体験に過ぎないということ、もともとの「私」とはその「気づき」そのもののことなんだ、ということ。

私自身がそのことに気づいておくこと、つまり、気づきそのものとしてその場にいることが大切なのだな、とあらためて思います。

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この本を一通り読んだときに少し違和感を感じたのは、自分が気づきそのものであることを思い出せば、それですべてオッケーというような感じがしたことです。

最近引用したケンウィルバーの言葉にもあったように、非二元の真実を垣間みることは簡単だけれど(だってもともとそうなのだから)、その認識に落ち着いていられるようになるには、見かけ上の心理的な癒しのプロセスは、ほとんどの場合避けられないように思います。

プレゼンスの中にはそういった感情的な問題に向き合って行くことについての言及がかなりありますが、気づきの視点に〜ではそういったことについてはまったく触れられていないのかな?と感じていました。

でも、2回目読み終わって、そうではないな、と気づきました。感情的なプロセスがあることは自覚しながら、でもそれはこの本の守備範囲ではない、ということをわかって書いているのだな、と思います。それは例えば、次のような文章を読むとわかります。

この探求は甘美なものですが、人という名の組み立て品にとっては、必ずしも楽なものでも、ほっとするものでもありません。何が現れても怖じ気づかないようにして下さい。P137


不快感や痛みはそのままにしておいたらどうでしょう。不快感や痛みは何を表しているのだろうとか、何かの象徴ではないだろうかと考えたりせずに。p116


また次のような言葉も心に響きました。

気づきと気づきではないように思えるものの違いを調べるとき、この「気づきではないもの」を広げて抱きしめてみる。そのとき気づくのは、それがじつは自分自身だということだ。p30



この文章を読んでいると、エックハルトトールが「ペインボディに意識の光を当てるとそれが意識の光そのものになる」と語っているのを思い出します。また、心理学的に言えば「投影を引き戻す」ということでしょう。

目覚めのプロセスの中で体験する感情的、心理的な問題についてサポートが必要だと感じている方は私の個人セッションを受けてみて下さい。スペースまほろばのサイトへ

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少し前、ダグラスハーディングの実験にずいぶん心ひかれる感じがしていました。ハーディングの実験をやるグループを大阪でもやってみようかなと思っていたほどです。

でも、最近はこのグレッググッドの意識の実験のほうがずいぶんしっくりきています。それはこの実験が、自分が無意識のうちに体験していたことととても似ている感じがしているからです。

もう20年以上前、目覚めのプロセスが始まったばかりの頃、新聞を読んでいたら、新聞の文字が突然意味を失って、ただインクのシミが紙の上に乗っているだけのように見えてきたことがあります。意味を手放した日

最近、世界を見ていると、そこにいろんな物体があるわけではなくて、ただ光のきらめきだけがあるように見えることがあります。

世界というのは、映画を見ているのと同じように、存在というスクリーンの上にさまざまな光がうごめいているだけなのだ、という、よく聞く比喩の意味がわかった感じがしました。

スクリーンの上に展開されている単なる光の動きにいろんな意味付けをして一喜一憂しているけれど、本当に見ているのはスクリーン(気づき、存在、空、意識、神、愛、それ、、)だけなのですね。

そして、一喜一憂してしまうその感情や思考すらもスクリーンの上に展開している光のきらめきの一部なのです。

そのことが理解されるとグレッググッドのいう「観照が定着する」段階がやってきます。その段階に意識的にとどまると(これが自己探求という言葉のもっとも深い意味ですが)やがて観照が崩壊し、すべてがそれであるという自然な認識に落ち着きます。「観照が純粋意識へと崩壊して」いくのです。

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6月22日(日)の東京1dayリトリート、7月6日(日)の大阪1dayリトリートではこの本からグレッググッドの意識の実験をいくつか行いながら、心の癒しと意識の目覚めの関連などについてもお話していきます。

また7月11日(金)の「ダイレクトパスを学ぶ会」(新大阪)は、短い時間(2時間弱)ですが、この本の実験ばかりを集中して行っていく予定です。ちょうどこの本の実践編であるThe Direct Path: A User Guideがアマゾンから届いたので、間に合えばこちらからも実験を行ってみたいと思います。

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関連記事

(あらためて)感情を解放することの大切さについて
どうしたら悟れるか
自分を愛するということ

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■出張東京個人セッション

次回の東京での個人セッションは6月20〜25日に行います。カウンセリングヒプノセラピーブレスワークなど、大阪で行っているのとほぼ同じ形でのセッションが可能です。興味はあるけれど大阪まではなかなか行けないと考えておられる方はこの機会に受けてみて下さい。

 東京個人セッションのご案内

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 6月22日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 
 7月 6日(日)10時〜16時45分
 癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート

特別企画「ダイレクトパスを学ぶ会」(新大阪)
 7月11日(金)19時〜20時50分

・新大阪での定例会
 6月27日(金)新大阪ミニお話会
 8月 8日(金)ニューアース読書会

ワークショップ(サットサン)のスケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323

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[ 2014/06/15 16:19 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

ルパート・スパイラ「プレゼンス」と「浸透していく感覚」

今度の週末、3月16日(日)は癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリートです。まだ空席がありますので、このブログに興味をお持ちの方はお気軽にご参加下さい。3月14〜19日の東京個人セッションは残席4となっています。

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さてさて、2月後半の冬眠期間?が終わって3月より通常パターンに戻りました。

当初、2月後半に冬休みを取ると決めたときには、お金のことが心配になるのではないか、とか、何にもすることがないと不安になるのではないか、などなどマインドがうるさかったのですが、いい意味で予想を裏切って、とても大切な時間になりました。

この冬眠期間に感じたこと、気づいたことを少し書いてみようと思います。

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冬眠期間の後半、ルパートスパイラの「プレゼンス」に夢中になっていまいした。今2回目をゆっくり読んでいるところです。


今、この本の中にある「浸透していく」という言葉が私にとって、とても大きな意味を持つ転語(意識を拡大していく言葉)になっています。

空性が浸透していく

光が浸透していく

存在のすべての領域に浸透していく

すべては「それ」である、という気づきは数年前に私の中でかなり確固としたものになった感覚がありました。でも、まだまだ不安や恐れのような感覚にとらわれることもしばしばありました。マインドでの理解が起こっても、それが感情や身体の領域にまでしっかりと浸透していくには数年かかることがあるのですね。

また、どんな感情も「それ」の現れなのだ、と思考で思い込むことで、まだ自分の中に残っている感情の抑圧から目を背けてしまうこともありえます。

この本でこういった指摘が簡潔な文章で書かれているのを読みながら、大いなる光が存在のすみずみにまで広がっていく感覚を味わっていました。「浸透する」という言葉が運んでくるエネルギーが私の中で響きわたっていくのを感じていました。

今、「すべては愛である」「すべては光である」といった言葉が存在のもっとも深いレベルから納得されてくる感覚が起こっています。そもそもの初めからそうでしかなかったのに、そのことを忘れていた、ということがなんだかおかしくなってきます。

それは同時に「小さな私」というものの完全な死の体験でもあります。自分の人生をコントロールしていると思っていた「私」というのはどこにもいませんでした。ただ、感情や感覚や思考が流れているだけなのです。

そこに「私」という思考をかぶせずに、ただ単に流れていくエネルギーにしかすぎないのだと見たとき、大いなるものが大いなるものそのものを見ています。

どんな苦しみや恐れや不安があっても、それを体験している誰かがいるわけではないとわかると、信じられないような開放感があります。

そして、その開放感すらやってきては去っていく一つの感覚だと気づけば、すべてはただ在るだけだということがわかります。

そこには何の問題もありません。

ただ、在るように在るだけなのです。

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冬眠前の記事に書いていた本家サイトの更新に関しては、いろいろアイデアは浮かんできているのですが、「プレゼンス」を読むのに夢中になっていて全然手をつけられませんでした(^_^;)。まあ、今年中にはリニューアルできたらいいな、と思っています。

一方で、スペースまほろばの活動としていろいろやってみたいことがいくつか浮かんできました。

一つは、「ノイローゼ(神経症)と悟り」をテーマにしたセミナーを開くことです。これは前回の記事にも追記しましたが、5月3、4日に大阪/天満橋のエル・おおさかに部屋を確保しました。まもなく詳細についてお知らせできると思います。

もう一つは、境港の自宅にほど近い皆生(かいけ)温泉で宿泊付きリトリートをやってみたい、ということです。これは身近な方にはときどき構想を話したりもしていますが、今年の後半か、遅くとも来年春頃までには実現できるでしょうか。

部屋から海が見える海岸沿いのホテルで、海の幸を堪能しながら温泉と存在のエネルギーにどっぷり浸れるリトリートにしたいな、と思っています。

あと、これはスペースまほろばの活動と関係ないですが、今年のテーマ「喜び」と「遊び」に関連して、一度平日の人の少ないディズニーランドでアトラクション乗りまくってみたい、という夢があります(^_^)。去年も行ったのですが、人が多すぎてあんまりゆっくり楽しめなかったので。

というわけで、冬眠から覚めてまた少しエネルギーが変わった「スペースまほろば」にぼちぼちおつきあい下さいね。

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東京/神田神保町の大型書店「書泉グランデ」では、4階の精神世界コーナーレジ横にて「スペースまほろば」のパンフレットを配布して下さっています。

このパンフレットはスペースまほろばの本家サイトの中のセラピーの情報を簡単にまとめたものに、東京でのお話会のご案内をホッチキスで留めたものですので、このブログを読んで下さっている方にとってはあまり新しい情報はないかもしれませんが、お知り合いなどにスペースまほろばのことをご紹介していただくときにはお役に立つかもしれません。

グランデに行く機会があれば、ぜひご覧になってみて下さい。

 

書泉グランデ
精神世界コーナー
東京都神田神保町1-3-2
03-3295-0011

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 3月 8日(土)癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート
 3月16日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※3/14〜19は東京で個人セッションを行います。残席1となっています。
 4月 6日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート

・新大阪での平日夜の定例会
  4月 4日(金)ニューアース読書会
  4月16日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「罪悪感」

・スカイプでのグループ
  3月27日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/03/04 20:46 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

ダグラス・E・ハーディングのこと

ダグラス・E・ハーディングの2冊の本を読了しました。「今ここに、死と不死を見る〜自分の不死の中心を発見する」は大昔に買って本棚に眠っていたのもので、たぶん読んだのは2回目、「顔があるもの顔がないもの〜自分の本質を再発見する」は今回初めて読みました。今の私にとって、とても必要な情報が含まれている感じがして、特に「顔があるもの顔がないもの」は何度も読み返したい感じがしています。

最近ヒロさんがハーディングのことを取り上げて下さっていますが、私自身も少し前からハーディングのことが気になっていて、ヒロさんが取り上げてくれたのをきっかけに急に興味がわいてきたような気がします。

今回ハーディングを読んで感じたことを思いつくままにいくつか書いてみます。

■感情の問題ではない

私は長い間心理学的なアプローチで探求を続けてきました。感情に気づき、光を当てていくこと、その感情をほかならぬ自分自身のものだと気づき、統合していくことで「実はその感情すら自分ではない」という気づきに開かれていきます。そしてその気づきは、思考も身体も自分ではない、という気づきにつながっていくのです。

なので、まずは感情に気づくことが大切だ、ということを何度も強調していました。(以前は、感情を解放する、という表現をよく使っていましたが、私の気づきが深まるにつれて、解放という表現よりも、ただ光を当てる、という表現がぴったりくるようになっていました。)

ところが、今思うと、感情のことをことさらに強調していたときというのは、実は私自身がまだ未解決の感情の問題を多く抱えていたのだな、ということが見えてきました。

もちろん、現実問題として、多くの方は感情にふたをすることで小さな自分という感覚にしがみついていますから、感情に意識的にアプローチしていくことが大切なことであることにはかわりないのですが、もう少し違うアプローチもあっていいのかな、という感じがしてきていたのです。

そこであらためて出会ったハーディングのアプローチは感情とはまったく関係なく、ただありのままの事実を実験を通して見ていく、というシンプルで直接的なものであることに、とても新鮮な驚きを感じました。

個人セッションの中でも、何人かの方とこの一番簡単な「ここを指さす」という実験をやってみたのですが、人によってはこれだけでかなり深遠な気づきを体感する方もおられるようです。


自己探求というのは、自分についてあれこれ考えることではなくて、すべての主体となる自分とはなにか、ということについて思考を通さず、ただ意識することです。見えたり聞こえたりしているもの(景色や音)ではなくて、それを見ている自分、聞いている自分とは何なのか、ということです。

普通は、見えている景色や聞こえている音の方ばかりに向いている意識を、見ている主体、聞いている主体に向けて180度方向を変えてみる、ということです。

本当に「見る」ということです。

この感覚を意識的にたもっていくことが本当の意味での瞑想、本当の意味での自己探求で、これを続けていくことで必要な変化は自然に起こってきます。


■18年

とはいえ、私自身がそうであったように、多くの方にとって感情の問題、心理学的な未解決の問題というのは無視するわけにはいきません。今私がハーディングの実験を通して、以前はあまり感じられなかった深い気づきが得られるのも、自分の感情の問題としっかり向き合ってきたからこそだと思います。ハーディングも若い頃は人目を気にするというようなことに非常に苦しんだと書かれていて、とても共感する部分がありました。

また、ハーディングは初めてそれを見てから教えられるようになるまで18年かかったそうです。自分はこうして皆さんにお伝えできるようになるまでに20年以上かかっていることをどこか否定的にとらえていたような気がするのですが、そんなことを思う必要はなかったのだな、という気がしました。


■恥ずかしがる必要はない

私たちはお互いを励ますことができます。それは私たちが世界のためにできることであり、私たちは恥ずかしがる必要はありません。それはあまりに深く、あまりに根本的なことなので、それについて語ることは、あらゆる人たちの中のもっとも深いレベル、彼らの最も深層の心に訴えるものであることを確信できるでしょう。


私は、25年前に初めてそれを見たときから、まわりの世界との違和感にずっと苦しんでいたんだな、と最近あらためて気づきました。その上、両親からは「まわりの人をよく見て同じようにするように」とか「よい学校に入ってよい会社に入ることが幸せだ」といったメッセージをいつも受け取っていたので、今自分が、周囲の多くの人たちとはまったく違うこういう生き方をしているということを、どこか自分でも受け入れらない感じがずっとあったのです。

でも、そういった感覚は次のような二重の気づきによってますます小さくなってきています。

まずは、上に引用したハーディングの言葉のように、今私がやっていることは多くの人が忘れてしまっているとても大切で根源的なことなのだ、ということがますます実感されてきたということ。

そして、そもそも小さな私がそれをやっているのではなく、大きな私がこの身体と心を通してやっているだけなのだ、ただ一つの役割を引き受けているだけなのだ、ということがわかってきた、ということです。

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というわけで、ハーディングの本を通して感じたことは、またぼちぼち書いていこうと思います。これからお話会などでも、まずは道具を使わない簡単な実験を取り入れていくつもりです。

自分の本質を見るというのは、実はあまりにも簡単でシンプルなことです。本当はいつでもそれを見ているし、そこから離れようにも離れられない何かなのです。

本当の問題というのは(問題というものがあるとしたら、ですが)、その自分の本質を忘れてしまっていることだけです。

そのことを思い出したとき、あなたは自分というものが限りない神秘そのものであることを思い出します。

すべてであると同時になんでもない自分を見ます。

いつでも「ありのまま」であることがわかります。

ただ、今、ここに、います。

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なお、アマゾンでは中古品だけで値段がかなり高くなっていますが、以前、出版社のマホロバアートを主宰していた高木悠鼓さんのサイトからはまだ定価で購入できるようです。

The Headless Way 頭がない方法

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次の記事も参考にして下さい。

どうしたら悟れるか (2013/10/26)
(あらためて)感情を解放することの大切さについて (2012/10/05)

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■冬休みのお知らせ

 2月16日〜28日はすべてのセッションをお休みします。日程は変更することもあります。詳しいスケジュールと予約状況につきましては下記をご覧下さい。

セッション予約状況

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 2月 9日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート
  ※2/8,10は名古屋で個人セッションを行います。
 3月 8日(土)癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート
 3月16日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※3/14〜19は東京で個人セッションを行います。残席2となっています。

・新大阪での定例会
  2月 7日(金)ニューアース読書会
  ※新大阪ミニお話会は、2月は私の冬休みのため、3月は東京出張のためお休みです。4月以降の予定は後日お知らせします。

・スカイプでのグループ
  3月27日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

これ以降のスケジュールにつきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/02/05 22:54 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

「わかっちゃった人たち〜悟りについて普通の7人が語ったこと」resonanz360ヒロさんの翻訳本第二弾のご紹介

1月は福岡と大阪で1dayリトリートを行います。

・1月 5日(日)癒しと目覚めのお話会 福岡1dayリトリート
・1月13日(月・祝)癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート

1月5日(日)の福岡は私の福岡行きの用事にあわせて急に決めたので、まだ参加者ゼロです(^_^;)。(ぼちぼち参加お申し込みをいただいています。ありがとうございます。)一人でも参加者があればのんびりやりますので、九州方面の方はこの機会にぜひご参加下さいね。九州方面にお知り合いのおられる方はご紹介いただけると嬉しいです。

また、1月13日(月・祝)の大阪は「ノーマインド オールライフ アイアムザットアイアム」のalfaさんが参加して下さる予定です。ブログにさりげな〜く書いて下さっているのでリンクしてしまいます。

2月以降の予定は次の通りです。
 2月 9日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート
 3月 8日(土)癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート
 3月16日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート

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いつもお世話になっているresonanz360のヒロさんから来月発売予定の翻訳本第二弾「わかっちゃった人たち〜悟りについて普通の7人が語ったこと」を送っていただきました。ヒロさん本当にありがとうございます!

この年末、自宅に戻って時間ができたら、先日からことあるごとに読み返していてとても影響を受けた「喜びから人生を生きる!」の感想をブログに書こうと思ってぼちぼち下書きをしていたのですが、ヒロさんから送っていただいたこの本を何気なく読み始めたらぐいぐい引き込まれてしまって、1日で読み終わってしまい、この本について先にブログに書きたくなってしまいました。


※本の画像を載せているヒロさんのツイートにリンクしています。amazonで購入できるようになったら、amazonのページのリンクに差し替える予定です。発売は1月20日頃の予定だそうです。アマゾンで購入できるようになりました。




この本は、悟りについて教えたりしている人ではなく、普通の生活をしながら「それ」あるいは「もっとも深いリアリティ」に気づいた人たちが自分のありのままの言葉でそのことについて語っているインタビューを集めた本です。

この本で語られている体験を読んでいると、私が25年前から少しずつ体験してきたことがとても普通の言葉で語られていて、自分の体験が落ち着くところに落ち着いていくような感覚がありました。

この本の中では「覚醒」「悟り」というものが本来持っている「普通さ」がとても強調されていて、読んでいて気が楽になる感じもします。

最近、目覚めや悟りということも含めて、そんなに人生を深刻にとらえる必要はないんだな、ということに気づく瞬間があったのですが、その感覚をさらに深めてくれた感じです。

スピリチュアルな探求が終わっても、人間としての探求が終わるわけではないようです。人間としての自分が消えてしまうわけでもない。でも、いろんなことがますます気にならなくなり、ふか〜いところではすべてオッケーなのだとわかりながら、人間として必要なことをやっていく、という感覚になっていきます。

また、自分で文章を書くと、どうしてもきれいに整った読みやすい文章にしなければいけない、という思いが強すぎて、どこかの本で読んだような文章になってしまうことが多かったのですが、もっと自分のありのままの言葉で語ってもいいんだな、ということもあらためて思い出させてくれました。

正直にいって万人向けの本ではないかもしれません(^_^)。でも私のブログに関心を持って下さっているあなたにはぜひお勧めしたい本です。


とても響いた言葉をいくつか書き出してみます。

ものごとをコントロールする「私」も「自分」も存在していないんだ。誰にとっても最初からそうだったんだ、ということがわかるというだけです。ものごとは起こっている、それだけです。p34


自分がゲームをしているということにしだいに気がつくようになって、邪魔になるような観念をいろいろ抱えていたことがわかりました。そういう観念を手放していくにつれて、自分がほんとうは誰であるかという真実を生きることができるようになっていきました。p49


死や死後の世界についてのいろんなことは、人があまり不安を感じないでいられるようにするためにでっち上げた単なる物語なんだ。天国もないし、地獄もないし、サンタクロースもいない。p72


人生においては何か特定のものごとが自分を動かし続けているというのが、普通の考え方でしょうね。それが執着です。あるのは生だけ、生だけ、生だけなんです。他には何もありません。そして、<これ>のすべてがこの生の現れなんです。どんなものも、どんな人もです。p108



最後に訳者あとがきのヒロさんの文章です。

だがそこ[この本の中の普通の人たちの言葉(中野注)]には不思議なリアルさがある。そのリアルさに触れるとき、世界が奇妙な質感をもって迫ってきたり、自分とは誰なのかという理解が揺らいだり、突如理由のない爆笑や号泣が生じたりすることがあるかもしれない。あるいは、そんなことがまったく何も起こらなくても今のままで十分だったんだ、という安心感がやってくるかもしれない。p190



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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 1月 5日(日)癒しと目覚めのお話会 福岡1dayリトリート[New!]
 1月13日(月・祝)癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート
 2月 9日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート
 3月16日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート

 ※3/14〜19は東京で個人セッションを行います。

・新大阪での定例会
  1月22日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「お金」
  2月 9日(金)ニューアース読書会

・スカイプでのグループ
  1月30日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

これ以降のスケジュールにつきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2013/12/28 20:20 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

存在のもう一つの次元へ〜アジャシャンティ「大いなる恩寵に包まれて」

9月6日(金)19時から新大阪でニューアース読書会です。参加者募集中です。

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みなさん、こんにちは。スペースまほろばの中野です。境港では昨日から今朝にかけて久しぶりの雨が降り、急に秋の気配が深まってきました。夏が終わって、また季節が進んでいくのは、ほっとするような少し寂しいような感じがします。


このところ何度か書いていますが、最近、とても深い変容が起こっているような感覚があります。

昨年後半くらいから深い沈黙に引き込まれるような感覚が自然と起こることが増えていて、すべては思考が作り出しているのだ、とか、すべては「それ」の表現なのだ、というようなことを深い実感として感じるようになってきていました。

完全な解放というものが本当にあるのだな、ということを意識し始めてから5、6年がすぎ、この感覚がそれなのか、というように感じていました。


ところが、この2、3週間、また少し違う段階に入ったことを感じていました。

昨年終わり頃から感じていた沈黙に引き込まれるような感覚というのは、次の意識段階への単なる入口のようなものであって、今その入口を通過して、これまで何となく想像することしか出来ていなかった次の意識段階にしっかり入ってきているような感覚があるのです。


そうこうしていると、今読んでいるアジャシャンティの「大いなる恩寵に包まれて―苦悩の終わりについての洞察(覚醒ブックス)」の中に次のような文章を見つけました。

「最初はただ静寂の状態を身体で感じます。それはある存在が姿を現す、目覚めの意識に入る前触れです。」p154

また、文章が前後しますが、

「最終的にそれが他の領域で存在することへの開かれた入口であり、それはまさしく別の意識状態に入る前兆です。」p153

これらの文章が私の内側に深く響きました。

完全な解放だと思っていたのが、実はさらに深い次の段階への前触れ、あるいは前兆にしか過ぎなかったのですね。


その次の段階を言葉で表現しようとすれば、多くの本に書かれているようなありふれた表現になってしまいそうですが、何とか、今感じていることをそのまま表現してみようとすると、、、

 今この瞬間そうなっていることへの抵抗が少なくなっている

 何をしていても、一番深い部分にいつも愉快さを感じることが増えている

そうそう、そうなんです。なんだか愉快なんですよね。(^_^)

忙しすぎて身体が疲れていても愉快。
お話会の参加者が少なくても愉快。
この身体はいつか必ず死んでしまうんだ、と考えても愉快。

物事を深刻に考えることが好きな人(以前は私もそうだった、、)にとっては受け入れ難いかもしれませんが、外的な状況とは何の関係もなく愉快な感覚、楽しい感覚が心の一番奥にいつもあるのです。

もちろん、それを忘れてしまうときもあるのですが、意識的に「それ」に焦点を合わせると、その感覚がすぐに戻って来ます。この感覚を感じているときには、自分という感覚がこの心と身体を超えて世界全体に広がっていて、苦しみを生み出す根本的な原因であるエゴ的な意識状態の外に出ているのです。

そうなって初めて、本当の意味で苦しみと向き合い、苦しみを癒していくお手伝いができるのだな、とわかりました。

最近の意識の深まりを受けて、このところしばらく更新がストップしている「なーんだそうだったの?〜実践ガイド」の続きを書いてみようかな、という気分になっています。例のごとく、いつになるかはわかりませんが。(^_^;)

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・アジャシャンティ「大いなる恩寵に包まれて」



このところあまり本を読んでいなかったのですが、この本は久しぶりに何度も読み返してみたい本になっています。

最初に翻訳された「あなたの世界の終わり」が、目覚めの後のプロセスについて書かれていたのに比べると、この本は目覚めについての基本的な事柄をより詳しくかつ、わかりやすく扱っていて、多くの方に役立つでしょう。

スペースまほろばの読書会でもぜひ取り上げてみたいと思っています。

また、個人的なことですが、この本を翻訳された坪田明美さんとは不思議なご縁があって、この本の出版の話もまだ出ていない頃に、素敵なご主人とご一緒にお目にかかって、アジャシャンティのサットサンのことなど、貴重なお話をうかがったことがあります。次回作が楽しみです。

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■お話会&読書会の今後の予定

それぞれ参加お申込み受付中です。このブログに興味をお持ちの方、中野の話を聞いてみたい方、同じ分野に興味を持つ仲間がほしい方、お気軽にご参加下さい。

癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
 9月1日(日)府中グリーンプラザ(京王線府中駅徒歩1分)
 意識の目覚め、悟り、覚醒と呼ばれる現象の本質と心の癒しについて、長年セラピストして活動してきた私ならではの視点からお話をしていきます。質疑応答や参加者の皆さんの体験のシェア、誘導瞑想やエクササイズなども行います。

 ※1dayリトリートはこの後10月6日(日)大阪、11月3日(日)名古屋で開催予定です。

・スカイプでのグループ
 8月26日(水)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

・新大阪での定例会
 9月18日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「セックス」「セクシャリティ」
 9月 6日(金)ニューアース読書会

これ以降のスケジュールにつきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2013/08/25 23:47 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

ユーフィーリング! resonanz360 ヒロさんの初翻訳本のご紹介

いつもいろんな形でお世話になっているresonanz360のヒロさんが初めての翻訳本を出版されました。

ユーフィーリング! ―内なるやすらぎと外なる豊かさを創造する技法
フランク・キンズロー著



最初、タイトルだけ見たときはよくある願望実現系の本なのかな?と思ってちょっと意外な感じがしたのですが、内容を読んでみて「やはりヒロさんの本だな」と納得するものがありました。


この本では気づきそのもの(大いなる存在、神、沈黙、存在そのもの、、)のことを「ユーフィーリング」という言葉で表現しています。「ユー」は「you」ではなくて、「euphoric 幸福感に満たされた」という言葉から来ています。

気づきそのものに意識を向けておくだけで、癒しと目覚めのプロセスは自然に深まっていくな、ということは私自身の体験からもずいぶん実感していたのですが、この本ではそのプロセスが具体的な願望の実現や心身のトラブルの解消にも役立つ簡単な技法として紹介されています。

行為する人はいないのだ、という原理的な非二元論を信じ込んでしまっている方には、こういった内容は抵抗があるかもしれません。でも私が最近よく思うのは、「私」というのはこの心と身体を持った人間であると"同時に"、無限の広大さを持つ何かなのだ、ということです。

身体として生きている見かけ上の私、個として私の欲求や願望を否定してしまったのでは、私が持つ本来の広大さに安らぐことは難しくなってきます。

エゴだけに力を与えるような方法で個としての欲求を満たしていくのでは、神経症的な願望実現のサイクル(輪廻のサイクル?)から抜け出すことはできませんが、この本で紹介されているような純粋な気づきを意識しながら個としての願望、個としての欲求を大切にしていく方法を実践していると、やがて、個としての私たちが想像したこともなかったようなもっとも大切な認識へと自然に導かれていくでしょう。

個としての私と大いなる私の両方、言い換えれば、心理的な癒しとスピリチュアルな目覚めの両方が大切だ、という私の視点から見ても、とてもお勧めの一冊です。


この本の中から、私の心に響いたいくつかの言葉をご紹介します。ヒロさんのブログを読んでおられる方にはいまさら言うまでもないことですが、とても読みやすい翻訳です。

「自分の人生を通して変わらないものが何かあるということがわかるだけで、心から落ち着くことができます。自分には衰えることのない部分があると感じると、なんとなく安心します。」

「真実がわかると、信念は必要なくなります。」

「究極の認識とは、生がまったくありのままで完璧だと悟ることです。」

「心が現実をすべて包摂することは不可能です。けれども、理解という枠を超越したある種の認識、直感ならありえます。」

「ですが究極的には、学ぶべき教訓はたったひとつです。それは、私たちは身体・心なのではないということです。」

ユーフィーリング! ―内なるやすらぎと外なる豊かさを創造する技法 フランク・キンズロー著

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■お話会&読書会の今後の予定

それぞれ参加お申込み受付中です。このブログに興味をお持ちの方、中野の話を聞いてみたい方、お気軽にご参加下さい。

・癒しと目覚めのお話会 1dayリトリート
 8月4日(日)名古屋/栄
 9月1日(日)東京/府中
 ※次回大阪は10月6日(日)開催予定です。

・スカイプでのグループ
 7月25日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

・新大阪での定例会
 8月 2日(金)ニューアース読書会
 8月21日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「孤独」「独りあること」

これ以降のスケジュールにつきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2013/07/24 12:53 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)
プロフィール

中野真作

Author:中野真作
スピリチュアルセラピスト。1997年からヒーリング&カウンセリングルーム「スペースまほろば」主宰。悟り・非二元の視点から人生のあらゆる苦しみを手放すお手伝いをしています。
スカイプセッションと境港での対面セッションは随時、東京・大阪での出張個人セッションやお話会も定期的に行っています。セッションの詳細につきましては、スペースまほろばをご覧下さい。

「悟り(非二元)と癒しのお話」youtubeで配信中

中野真作の悟り(非二元)と癒しのお話シリーズ第一回「悟りの本質〜すべては自然に起こっている」。その他の動画はyoutubeのスペースまほろばチャンネルをご覧下さい。
東京・大阪・福岡出張個人セッション
■東京出張個人セッション
2023年5月23日(火)〜25日(木)
■福岡出張個人セッション
2023年6月5日(月),6日(火)
■大阪出張個人セッション
2023年6月26日(月)〜29日(木)
オンラインでのセッションは随時ご予約をお受けしています。予約状況はこちらから。
中野真作の癒しと目覚めのお話会スケジュール
ゆったりした雰囲気の中で、あなたの本性である悟り、沈黙の香りを味わっていく集まりです。悟りたい方、非二元に興味のある方、生きるのが辛い方、友達がほしい方、ただのんびりしたい方、お気軽にご参加下さい。>>>お話会の総合案内とスケジュールの一覧はこちら
内なる真実に触れるワークショップin東京
2023年5月21日(日)
福岡1dayリトリート
2023年6月4日(日)
オンラインお話会
2023年
5月7日(日)20:00~21:30
5月16日(火)10:30~12:00
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