いよいよ今週末から、スペースまほろば勉強会第2弾として
「アジャシャンティ勉強会(読書会)」がスタートします。
それに向けて「あなたの世界の終わり」を読み返しているのですが、その中で感じることを、今度のグループでお話するためのメモのような気持ちで書いてみました。
●目覚め、覚醒、悟りと呼ばれる現象がたしかに存在すること
最近、ますます多くの人たちが、この目に見える現実を越えたもっと深い真実、リアリティを体験し始めています。それがどういった形でやってくるかは、本当に人によってさまざまです。
セラピーの仕事の中で実際に出会った方々の中でも、いろんな形で「それ」に出会った方がおられます。
愛する人を亡くす、といった、人生の大変動を通してそれに出会った方。自分の性格の問題や、内的な苦しみを通して出会った方、何のきっかけもないのに、ある日突然、別のリアリティに直面してしまった方。
きっかけは様々ですが、一度それに出会ってしまうと、そのことを忘れてしまって完全にもとの自分に戻ることはできなくなります。
中には一度の体験で、自分という感覚との同一視がすっかりなくなって、それですべてが完了してしまう人もいるらしいのですが(ラマナ・マハリシなど)、アジャシャンティも述べているように、通常は、自我との同一化から少しずつ離れて行く、長くて苦しい(楽しい?)プロセスを体験していく必要があります。
でも、それをチラっと見た人と、その状態に安定していられるようになった人は、同じものを見ているわけです。
そして、一度それを見てしまうと、最終的にその状態に安定していられるようになるまでは、どこか満足しない、満たされない感覚が残るようです。
そのプロセスに一度踏み込んでしまうと、人は否応無しに最終地点にまで連れて行かれます。
なぜなら、その状態こそが人間の自然な状態だからです。
ですから、意識的にそのプロセスに入ったのか、(私のように)否応なしにそのプロセスに引き込まれたのかにかかわらず、人は皆その最終地点にたどり着く運命にあります。
ですから、安心して流れに身をまかせていけば大丈夫です。
●目覚めるために必要なことと目覚めたあとに必要なことは同じ
この本はすでに目覚めを体験した人のために書かれたもので、自分には関係ない、と思っておられる方もいるかもしれません。ところが、そうでもないのです。
アジャシャンティも書いているように、目覚める前に(目覚めるために)必要なことと、目覚めたあとにその状態に安定していられるようになるために必要なことは同じです。
目覚めを直接引き起こすことはできませんが、それが起こりやすくするために準備することはできます。
それは、自分の執着、自分の思い込みに気づき、手放していくこと。そして、私がいつも言うように、そのためには、感情に気づくことや、身体の感覚をしっかり取り戻すことが大切です。
そして、これらのプロセスは目覚めの体験をしてからでも同じように必要になります。
目覚めが起こったとしても、まだある程度の、場合によってはかなり多くの執着や条件づけが残っているからです。
ただ、私の自身の体験からも言えることは、目覚めが起こると、その執着や条件づけが「自分」というものとあまり関係のない普遍的、宇宙的なものだという感じがしてくるのです。
エックハルトトールの言う集合的ペインボディ、あるいは、アジャシャンティが他の本(Falling into grace)で言っている"generational suffering"(世代から世代に引き継がれる苦しみ)という感覚でしょうか。
つまり、まだ残っている苦しみが「私」の苦しみではなくて「宇宙」の苦しみ、あるいは、誰のものでもない「苦しみそのもの」というように感じられてくるのです。
すると、まだ残っているその苦しみがどんなに大きなものだったとしても、目覚める前にそれを個人的なものだと思い込んでいたときよりも、ずっと扱いやすくなります。
これは私が個人的に思うことなのですが、あまりにも大きな苦しみを抱えている人は、まだ目覚める前にそれを癒そうと思っても、そのあまりのエネルギーの大きさに圧倒されてしまって、向き合うことすら難しいのではないかと思うのです。
ところが、目覚めが始まり、「自分」というものの感覚が拡大してくると、その苦しみの大きさが相対的に小さくなってきて、その大きな苦しみのエネルギーを扱いやすくなる、包み込みやすくなる、ということが起こるのではないでしょうか。
そういった意味でも、本当の癒しというのは、より深いリアリティに目覚めていくこと、悟りをひらくことと、とても深く関係しているのです。
今週末から始まるグループではこんなことについてもお話できると思います。
みなさんのご参加をお待ちしています。
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アジャシャンティ勉強会(読書会)は新大阪で9月9日(日)14時からスタートします。まだ若干空席がありますので、興味をお持ちの方はお気軽にご連絡下さい。
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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談は
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