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心の癒しと意識の目覚めのために

スペースまほろば別館 本当の自分を知り、楽に生きるためのヒント 自己実現、悟り、アドヴァイタ、非二元、瞑想、プロセスワーク、スピリチュアル、アダルトチルドレンetc...

ルパート・スパイラ「プレゼンス」と「浸透していく感覚」

今度の週末、3月16日(日)は癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリートです。まだ空席がありますので、このブログに興味をお持ちの方はお気軽にご参加下さい。3月14〜19日の東京個人セッションは残席4となっています。

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さてさて、2月後半の冬眠期間?が終わって3月より通常パターンに戻りました。

当初、2月後半に冬休みを取ると決めたときには、お金のことが心配になるのではないか、とか、何にもすることがないと不安になるのではないか、などなどマインドがうるさかったのですが、いい意味で予想を裏切って、とても大切な時間になりました。

この冬眠期間に感じたこと、気づいたことを少し書いてみようと思います。

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冬眠期間の後半、ルパートスパイラの「プレゼンス」に夢中になっていまいした。今2回目をゆっくり読んでいるところです。


今、この本の中にある「浸透していく」という言葉が私にとって、とても大きな意味を持つ転語(意識を拡大していく言葉)になっています。

空性が浸透していく

光が浸透していく

存在のすべての領域に浸透していく

すべては「それ」である、という気づきは数年前に私の中でかなり確固としたものになった感覚がありました。でも、まだまだ不安や恐れのような感覚にとらわれることもしばしばありました。マインドでの理解が起こっても、それが感情や身体の領域にまでしっかりと浸透していくには数年かかることがあるのですね。

また、どんな感情も「それ」の現れなのだ、と思考で思い込むことで、まだ自分の中に残っている感情の抑圧から目を背けてしまうこともありえます。

この本でこういった指摘が簡潔な文章で書かれているのを読みながら、大いなる光が存在のすみずみにまで広がっていく感覚を味わっていました。「浸透する」という言葉が運んでくるエネルギーが私の中で響きわたっていくのを感じていました。

今、「すべては愛である」「すべては光である」といった言葉が存在のもっとも深いレベルから納得されてくる感覚が起こっています。そもそもの初めからそうでしかなかったのに、そのことを忘れていた、ということがなんだかおかしくなってきます。

それは同時に「小さな私」というものの完全な死の体験でもあります。自分の人生をコントロールしていると思っていた「私」というのはどこにもいませんでした。ただ、感情や感覚や思考が流れているだけなのです。

そこに「私」という思考をかぶせずに、ただ単に流れていくエネルギーにしかすぎないのだと見たとき、大いなるものが大いなるものそのものを見ています。

どんな苦しみや恐れや不安があっても、それを体験している誰かがいるわけではないとわかると、信じられないような開放感があります。

そして、その開放感すらやってきては去っていく一つの感覚だと気づけば、すべてはただ在るだけだということがわかります。

そこには何の問題もありません。

ただ、在るように在るだけなのです。

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冬眠前の記事に書いていた本家サイトの更新に関しては、いろいろアイデアは浮かんできているのですが、「プレゼンス」を読むのに夢中になっていて全然手をつけられませんでした(^_^;)。まあ、今年中にはリニューアルできたらいいな、と思っています。

一方で、スペースまほろばの活動としていろいろやってみたいことがいくつか浮かんできました。

一つは、「ノイローゼ(神経症)と悟り」をテーマにしたセミナーを開くことです。これは前回の記事にも追記しましたが、5月3、4日に大阪/天満橋のエル・おおさかに部屋を確保しました。まもなく詳細についてお知らせできると思います。

もう一つは、境港の自宅にほど近い皆生(かいけ)温泉で宿泊付きリトリートをやってみたい、ということです。これは身近な方にはときどき構想を話したりもしていますが、今年の後半か、遅くとも来年春頃までには実現できるでしょうか。

部屋から海が見える海岸沿いのホテルで、海の幸を堪能しながら温泉と存在のエネルギーにどっぷり浸れるリトリートにしたいな、と思っています。

あと、これはスペースまほろばの活動と関係ないですが、今年のテーマ「喜び」と「遊び」に関連して、一度平日の人の少ないディズニーランドでアトラクション乗りまくってみたい、という夢があります(^_^)。去年も行ったのですが、人が多すぎてあんまりゆっくり楽しめなかったので。

というわけで、冬眠から覚めてまた少しエネルギーが変わった「スペースまほろば」にぼちぼちおつきあい下さいね。

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東京/神田神保町の大型書店「書泉グランデ」では、4階の精神世界コーナーレジ横にて「スペースまほろば」のパンフレットを配布して下さっています。

このパンフレットはスペースまほろばの本家サイトの中のセラピーの情報を簡単にまとめたものに、東京でのお話会のご案内をホッチキスで留めたものですので、このブログを読んで下さっている方にとってはあまり新しい情報はないかもしれませんが、お知り合いなどにスペースまほろばのことをご紹介していただくときにはお役に立つかもしれません。

グランデに行く機会があれば、ぜひご覧になってみて下さい。

 

書泉グランデ
精神世界コーナー
東京都神田神保町1-3-2
03-3295-0011

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 3月 8日(土)癒しと目覚めのお話会 大阪1dayリトリート
 3月16日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※3/14〜19は東京で個人セッションを行います。残席1となっています。
 4月 6日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート

・新大阪での平日夜の定例会
  4月 4日(金)ニューアース読書会
  4月16日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「罪悪感」

・スカイプでのグループ
  3月27日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323

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[ 2014/03/04 20:46 ] お勧めの本 | TB(-) | CM(-)

感じることと考えることの違い〜ジョーイロットの実験

最近ヒロさんのブログ(resonanz360)で紹介されているジョーイロット(Joey Lott)がとても興味深いです。

http://resonanz360.com/category/ジョーイ・ロット/

数年くらい前、なんと表現したらいいか「コツをつかんだ」とでもいえるような感覚を感じたことがありました。これがわかれば、もう怖いものはない!とでもいうような感覚。

それは、起こることをただありのまま感じればいいのだ、考えずに感じ取ればいいのだ、というような感覚でした。

なんだかそのときには、これはすごいことがわかったぞ!(^_^)とでもいうような感動があったことを思い出します。

ジョーイロットの文章を読んでいると、私がその頃に感じた興奮がそのままよみがえるようです。


考えにまきこまれたら、身体の直接的な感覚に戻ること。

そうすると、思考が静まり、大いなるものとのつながり、いや、「自分=大いなるものであること」を思い出しやすくなります。

ところが、これをかなり難しく感じる方も多いようです。

身体の感覚を感じているつもりで、その感覚について考えているのです。

「感じるというのは考えを通さないで感覚そのものを意識することです」と話しても、「では、今胸のあたりが痛いなと思えばいいのですね」というような言葉がかえってきます。

「いやいや、そうではなくて『胸のあたりが痛いな』という考えを使わずに感覚そのものを感じるのですよ。」

「ん?感覚そのものを感じる???」

というような感じですね。


ジョーイロットのkindle版の本、"Freedom from the Approval Trap: a direct approach to being free of the compulsive need for approval"の中に、考えることと感じることの違いに関する簡単だけどとても役立つ実験があったのでご紹介します。(一部私流にアレンジされています)



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目を閉じて鼻を指で触れて下さい。何回か触れてみてこの鼻を指で触れるという経験の直接的な感覚(指が鼻に触れている感覚)をよく感じとってみます。

次に、「私は鼻に触れている」と考えてみます。

「私は鼻に触れている」「わ・た・し・は・は・な・に・ふ・れ・て・い・る」という思考と、実際の感覚は同じものでしょうか?

もう一度目を閉じてまた何回か指で鼻に触れます。

今度は「この感覚」と考えます。

この「この感覚」「こ・の・か・ん・か・く」という思考は実際の感覚と同じものでしょうか?


もう一つの実験です。
強い身体的な感覚を体験したときのことを思い出して下さい。頭痛、性的な絶頂感、腎臓結石、なんでもかまいません。

この経験の記憶は実際の経験と同じでしょうか?

この経験の名前を声に出して言ってみて下さい。(ず・つ・う、など)

この経験の名前は実際の経験と同じでしょうか?

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どうでしょうか。ぜひ実際にやってみて下さい。

3月8日の大阪1dayリトリートの中でこの実験を皆さんでやってみたのですが、これだけでかなり深い気づきを体験した方もおられたようです。

ジョーイロットも「自分が知っていると思っていることをわきにどけて、真剣にこの実験をやってみると、人生を変容させるような何かを見つけるだろう」と語っています。

これは、考えを抜け出してありのままのリアリティを見る練習と言ってもいいと思います。

考えはあくまで生(なま)のリアリティを言葉で表現したものであってリアリティそのものではない、ということが理解できたとき、「ありのまま」という言葉の本当の意味がわかり、世界がまったく違って見えるようになります。

大いなる存在としての、世界全体としての私として落ち着いてリラックスできるようになっていきます。

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参考記事
(あらためて)感情を解放することの大切さについて
感情を感じること=自分を愛すること=自分が緩んでいくこと
自分を愛するということ

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■お話会&読書会の今後の予定

・癒しと目覚めのお話会
 3月16日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※3/14〜19は東京で個人セッションを行います。残席4となっています。
 4月 6日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート
 5月 3、4日  特別セミナー「神経症と悟り」(大阪/天満橋)詳細ははまもなくお知らせします

・新大阪での平日夜の定例会
  4月 4日(金)ニューアース読書会
  4月16日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「罪悪感」

・スカイプでのグループ
  3月27日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/03/11 17:22 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

存在のダンス

(2014/03/25追記)この記事の中で当初「4月29日の高木悠鼓さん主催の「私とは本当は何かを見る」会(東京)」に参加予定と書きましたが、26日(土)分に参加することにしました。そして、4月27日(日)13時〜15時に「中野真作の癒しと目覚めのお話会 in代々木上原」を開催します。今回のテーマは「悟りと非二元」です。
また、4月28日(月)には東京で個人セッションも行います。

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3ヶ月に一度の東京出張が終わって、また日常が戻ってきました。

東京でのお話会に参加して下さった皆さん、個人セッションを受けて下さった皆さん、直接お目にかかれなかったけれどいつも関心を持ってブログを読んで下さっている皆さん、本当にありがとうございました。


Photo by 三森さん

お話会でいろんなことを話していると、自分が話しているのではなく、自分の口が自然に動いて言葉が流れ出てくるような感覚を感じることがよくあります。

以前の私は人前に出ると緊張してしまって全然話ができない人だったので、この感覚はとても新鮮で、心地よい感じがします。

また、少し前まではお話会などのグループをやるときには、どんなことを話そうかと、ある程度は考えたりしていました。

ところが最近はそういう下準備をまったくしなくなりました。

不思議なことに、そのほうが大きな流れにゆだねられて、グループ全体がより自然に進んでいくような感じがします。

そんなときにこそ、参加して下さった皆さんの心の中に深い変容が起こるようなのです。


少し前にダグラスハーディングの本を読んでいたら、次のような文章を見つけました。

「私は、他の人たちとつき合う究極的な方法は、人々といい人間関係をもつことを忘れること、人間関係について研究しないこと、そして、それについて心配しないこと、それについて心を乱さないことではないか、と提案します。」ダグラス・E・ハーディング

多くの人はどうしたら人間関係がうまくいくか、ということに心を砕いて、いろんな方法を試したりしているようです。

それらの方法は、あなたと私が別個の実体として存在しているという夢の中では多少役に立つこともあるかもしれません。

しかし、あなたと私というのはあくまで見かけ上の区別であって、そこにはただ一つの存在しかない、ということがわかったとき、つまり、夢から覚めて、そもそも関係を持つ他者は個別の実体としては存在しないのだとわかったとき、見かけ上の他者との見かけ上の関係はとてもスムーズになってきます。

それはまるでダンスを踊っているようなものです。

そこに何か問題があるとしたら、どんなダンスを踊るのか、ということではなくて、いかにダンスを楽しむか、ということでしょう。


何をどのようにしたらいいのか、ということばかりに意識を向けるのではなく、自分(と呼ばれているこの存在)に自然に起こってくる行為、自然に流れ出してくる言葉にただ意識を向けること。

存在のダンス、宇宙のダンスを楽しむこと。

ただ、あること。


そのとき、自分とは何なのか、世界とは何なのか、という深い気づきが自然にやってきます。

「問題」は何もなかったのだとわかります。



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4月29日(火・祝)(26日(土)分に参加することにしました)に高木悠鼓さん主催の「私とは本当は何かを見る」会(東京)に参加しようかと思って検討中です。
http://www.simple-dou.com/CCP006.html

もしご希望の方があれば4月30日(水)の午前と午後に東京で個人セッションを行うことができます。(日程が変更になりました。個人セッションは4月28日(月)に行います)興味をお持ちの方はご連絡下さい。
料金・会場などはいつもと同じですので、以下のページを参考になさって下さい。
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/shinsaku/workshop/tokyoprivate.html

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2月の冬眠中に続いて、いろいろやってみたいことに関するアイデアが出てきました。

一つは月謝制の定期的なスカイプセッション。例えば「覚醒個人レッスン」のような名前で、一回ごとにお支払いいただくよりも割安の料金を設定して、定期的に私を通してやってくる沈黙のエネルギー、覚醒のエネルギーに触れていただく機会を作る。

他の類似のセッションと違うのは、長年セラピストとして、そして自分の覚醒体験を通して、さまざまな経験をしてきた私だからこそできる、目覚めのプロセスの中で起こる心理的、感情的、エネルギー的な体験に関する的確なアドバイスができること。


もう一つは、1dayリトリートよりも気軽に参加できる週末昼間の2時間程度のお話会。

新大阪に平日夜に来られる方は限られている一方で、いきなり週末1日通しのグループに参加するのは躊躇してしまう、というような方に気軽に私の話とエネルギーを感じてもらう機会を作りたい。

これはできれば東京でもやってみたいと思っていますが、いつもの府中の会場は直前ではなかなかおさえられないので、いい場所をご存知の方おられましたらぜひ教えて下さい。


あともう一つ。これは大阪だけになると思いますが、平日昼間の2時間程度のお話会をやってみてもいいかなと思っています。

平日夜や週末は無理だけど平日昼間だったら参加してみたいという方おられましたら、お知らせ下さい。その際、曜日や午前午後のご希望があればお書き添え下さい。参考にさせていただきます。

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■お話会&読書会の今後の予定

スペースまほろば特別セミナー「神経症と悟り」
 5月3日(金・祝)、4日(土・祝)大阪/天満橋

・癒しと目覚めのお話会
 4月 6日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート
 6月22日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※6/20〜25は東京で個人セッションを行います。

・新大阪での平日夜の定例会
  4月 4日(金)ニューアース読書会
  4月16日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「罪悪感」

・スカイプでのグループ
  3月27日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323

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[ 2014/03/22 13:22 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)

非二元と心の癒し

4月4日(金)はニューアース読書会(新大阪)、4月6日(日)は名古屋1dayリトリートです。

4月27日(日)の癒しと目覚めのお話会 in東京/代々木上原「悟りと非二元」では、終了後に1時間程度の懇親会を行うことにしました。当日参加もできますが、おおよその人数を把握しておきたいので、ご希望の方はお話会お申し込みと合わせてお知らせ下さい。

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少し前からルパートスパイラのプレゼンスをいつも持ち歩いて、ことあるごとに読み返しています。その中で、非二元的な考え方にしがみつくことで、心の奥(身体の奥)にしつこく残っている分離の感情を無意識に避けてしまうことがある、ということが語られているの読んで、とても納得しました。

実際、気づきの性質について、つまり、すべてがどのようにして気づきにあらわれるのか、分離した実体はいかに存在しないのか、そして、できることは何もなく、誰にも何もできないのだと際限なく話し続けることは、直接正直に対峙するにはあまりに不快な、根深い分離の感情に対する格好の煙幕となります。p154




数年前、非二元的な認識が少しずつ深まってきていた頃、「怒りも悲しみも、すべては『それ』そのものなんだ」、「だから何もするべきことはないんだ」ということがはっきり見えてきて、それならセラピーも何も必要ないし、すべては「それ」なんだ、ということだけ伝えていけばいいんじゃないかな、という気持ちになっていたことがありました。

でも今思えば、まさしくルパートスパイラが指摘している通り、そう考えることで、さらに心の奥深くに残っていた痛みを感じないように避けていたんですね。「何もするべきことはないんだ」と考えながらも、どこか落ち着かないような感覚がずっとありましたから。

でも面白いことに(まあ、実際それが起こっているときはそんなに面白くもないわけですが(^_^;))、そのときがくれば、意識の光、あるいは、覚醒の炎は、分離した小さな私へのしがみつきを否応無しに引きはがし、燃やし尽くしてしまいます。

そのときにできることがあるとしたら、コントロールを手放してそのプロセスに身をまかせることです。何もしない、というのは、ただ何もしなくてじっとしている、ということではなくて、起こることにまかせてコントロールしない、ということなのです。

怒りや悲しみや不安や恐れや、そして喜びや至福や幸福感すらそれにしがみつくことなく、それに言葉によるレッテルを貼ることなく、ただありのままに見ることができたとき、ただ感じるままにしておくことができたとき、それらの感情は個別の実体を持った何かではなくて、ただ「それ」そのものの現れであることが見えてきます。

やってきてはやがて去っていくエネルギーの流れにしかすぎないことがわかってきます。

自分という感覚自体が変容していきます。

そのときに、私自身がそうであったように、子供時代に辛い時期をすごした人ほどエゴの大きな抵抗が起こりますが、その抵抗感すらレッテル貼りをせず、身体の直接的な経験として感じ取っていけば、それすら「それ」そのものであることが見えてきます。


感情をありのまま感じ取るという作業はセラピーの中ではよく言われることですが、それは最終的にはエゴに奉仕する作業ではなく、エゴから抜け出していくプロセスにつながっているのだ、ということを自覚しながらやると、より深い変容が起こりやすくなるのではないかと思っています。

自分はこの心と身体のことではなくて、「それ」そのものであるということを意識しているとき、もっとも深い意味での癒しが起こりやすくなるのです。

今自分自身のプロセスを振り返ってみると、今の私は理性的には年齢相応の大人ですし、スピリチュアルな側面の発達は年齢以上かもしれません。一方で感情的にはまだ癒されていない子供のような部分をまだまだ持っています。

長い間それをしっかり自覚することをどこかで恐れていたのですが、目覚めのプロセスが深まれば深まるほど、その部分にも自然と光が浸透してきて、残された課題をやっていかないといけなくなるようです。

それは、私にとっては人間として他者と深く関わることや、もっと自分を表現していくこととつながっています。

でも、ここで強調したいのは、非二元的な認識、つまり「すべては一つであってどんなときでも大丈夫なんだ」という気づきがまったくなかったら、この深い痛みに向き合うプロセスはエゴにとっては不安が大きすぎて、なかなか進んでいかなかったのではないかと思うのです。

ですから、いつもお話しているように、人間としての自分を癒していくことと、人間を越えた自分に気づいていくこと、つまり、心理学的な癒しと悟り、覚醒のプロセスの両方に意識を向けていくことが大切なのです。

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次の記事も参考にして下さい。

どうしたら悟れるか (2013/10/26)

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■お話会&読書会の今後の予定

・4月27日(日)13時〜15時 癒しと目覚めのお話会 in東京/代々木上原 テーマ「悟りと非二元」
東京では初めての日曜午後2時間のお話会です。参加費5,000円(当日6,000円)。終了後懇親会も行います。

・1日通しのワークショップ
 4月 6日(日)癒しと目覚めのお話会 名古屋1dayリトリート
 5月 3、4日 スペースまほろば特別セミナー「神経症と悟り」大阪/天満橋
 6月22日(日)癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート
  ※6/20〜25は東京で個人セッションを行います。

・新大阪での平日夜の定例会
  4月 4日(金)ニューアース読書会
  4月16日(水)新大阪ミニお話会 テーマ「罪悪感」

・スカイプでのグループ
  4月24日(木)ステファンボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」スカイプ読書会

スケジュールの一覧につきましては、下記のリンクをご覧下さい。
「中野真作の癒しと目覚めのお話会」&読書会のご案内

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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談はスカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港ではブレスワークヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
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[ 2014/03/29 11:53 ] 気づき2(2013/01〜14/07) | TB(-) | CM(-)
プロフィール

中野真作

Author:中野真作
スピリチュアルセラピスト。1997年からヒーリング&カウンセリングルーム「スペースまほろば」主宰。悟り・非二元の視点から人生のあらゆる苦しみを手放すお手伝いをしています。
スカイプセッションと境港での対面セッションは随時、東京・大阪での出張個人セッションやお話会も定期的に行っています。セッションの詳細につきましては、スペースまほろばをご覧下さい。

「悟り(非二元)と癒しのお話」youtubeで配信中

中野真作の悟り(非二元)と癒しのお話シリーズ第一回「悟りの本質〜すべては自然に起こっている」。その他の動画はyoutubeのスペースまほろばチャンネルをご覧下さい。
東京・大阪・福岡出張個人セッション
■東京出張個人セッション
2023年5月23日(火)〜25日(木)
■福岡出張個人セッション
2023年6月5日(月),6日(火)
■大阪出張個人セッション
2023年6月26日(月)〜29日(木)
オンラインでのセッションは随時ご予約をお受けしています。予約状況はこちらから。
中野真作の癒しと目覚めのお話会スケジュール
ゆったりした雰囲気の中で、あなたの本性である悟り、沈黙の香りを味わっていく集まりです。悟りたい方、非二元に興味のある方、生きるのが辛い方、友達がほしい方、ただのんびりしたい方、お気軽にご参加下さい。>>>お話会の総合案内とスケジュールの一覧はこちら
内なる真実に触れるワークショップin東京
2023年5月21日(日)
福岡1dayリトリート
2023年6月4日(日)
オンラインお話会
2023年
5月7日(日)20:00~21:30
5月16日(火)10:30~12:00
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