明日、11月26日(水)午前10時から、
スカイプお話会です。明日のテーマは「悟りを超えて」。最近の私の体験から感じた、悟り(非二元)を超えたところにあるものについて少しお話してから、そのあとは皆さんで自由に語り合いたいと思います。参加費は3,000円で、後払いでもかまいませんので、直前の参加お申し込みもお待ちしています。(2014/11/25記)
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今日は
resonanz360のヒロさん翻訳の最新刊「
ただそのままでいるための超簡約指南
」を読んで感じた、みなさんにはあまり役に立たないかもしれない超偏った感想です。(笑)
この本、以前ヒロさんのブログで紹介されていて、ちょうどその頃は原書で非二元の本を読むことに夢中になっていたので、気になって取り寄せてみました。
なんだかとても心地よいエネルギーを感じつつも、その頃よく読んでいた他の本(ラメッシやジーンクラインなど)に比べると、私にとっては英語が少し難しく、微妙なニュアンスがうまく伝わってこないもどかしさを感じていたので、ヒロさんの翻訳を心待ちにしていました。
とても薄くて短い本ですが、さっと読んでしまうのがもったいなくて、ゆっくり3回読み直しました。読むたびに新しい味わいがしみ出してくるスルメのような本です。
でも、私にとってこの本の中で一番強烈に響いたのは14ページに最初に出てくる
「穏やかでせつない開放の感覚」という言葉です。
この言葉を読んだ時にものすごい衝撃を受けました。
原著を読んだときには感じなかった感覚だったので、いったいもとの言葉はなんなのかと思って原著を読み直してみると、ここは
A feeling of peaceful and poignant openness
となっています。
ここで「せつない」と訳されているpoignantという言葉。
例えばリーダーズ英和辞典では「1、強く胸を刺す、痛切な、胸にこたえる;<皮肉などが>鋭い、痛烈な、辛辣な 2、<匂い・味が>ピリリとする、辛い、舌[鼻]を刺激する 3、痛快な;適切な、核心をついた」という訳語があてられています。
OEDには次のように書かれていました。「evoking a keen sense of sadness or regret」。直訳すれば「鋭い悲しみや後悔の感覚を呼び起こす」という感じでしょうか。
私の持っているどの辞書にもこの言葉を「せつない」と訳しているものはないのですが、英英辞典の語義を読むと日本語の「せつない」「せつなさ」という言葉がぴったりくる感じがします。
ヒロさんの言葉のセンスのおかげで目から鱗が100枚くらい落ちました。
どうしてこの言葉にこれほど衝撃を受けたのかというと、20代の頃、初めて目覚めの体験のようなものが起こって、すべては一つなんだ、すべては私なんだ、すべては神なんだ、ということが直感的にわかったあと感じていた感覚が、まさしくこの「胸が痛くなるほど悲しくてせつないけれど、同時に、おだやかで平和に満ちた感覚」だったことを、この言葉を読んで思い出したからなのです。
今年の8月から始まった、私にとっては非常に大きな腰痛というプロセスの中で、あのとき感じた「穏やかでせつない感覚」を改めて感じ直している気がします。
ありふれた日常が信じられない神秘そのものだとわかってしまったとき、これまで「これが世界だ」「これが自分だ」と思っていた思い込みが終わっていきます。そのとき、せつない悲しみと同時にほのかな喜びが感じられてくるようなのです。
穏やかでせつない開放の感覚は、ものごとの性質をはっきり理解することに結びついている。p14
わたしの考えでは、この自由とか生の神秘の認識と結びついている感覚というものが、たしかにある。どういうものかと言うと、染みわたる優しいせつなさのようなもの、好奇心や驚きの穏やかな感覚だ。p25
それとは対照的に、さっき言ったようなせつなさの感覚は、何かによって生じるわけではなく、境界のない開放性からやってくる。境界のない開放性が望むのは、いま起こっていることだけだ。p26
このせつなさはいつだってここにある。p29
せつなさを感じる瞬間、昔住んでいたアパートを訪ねて懐かしさを感じる時間、そんなとき、わたしたちは生のはかなさと神秘性を感じる。今にも自分がばらばらになりそうな、自分がほとんど消えてなくなってしまったような、そんな感じがする。p38
せつなさの染みわたる感覚がある。それは宇宙的なハミングのようなもの。ビッグバンのあとに残った放射のようなものだ。p42
怒り、嫉妬、後悔、不安、強迫的な欲求、いわゆる「反応性」の感情は、この根源的なせつなさからわたしたちを守ろうとする。p43
このせつなさを感じながら、そこから背を向けないでいられること。それが<目覚めていること>の感覚的な側面だろう。p44
こう考えてみると、せつなさとは何か、それから経験がなぜ、この崇高でありながらほろ苦い感覚で満たされているのかが理解できる。生きるという経験がせつないのは、それが「しがみつけないこと」で成り立っているからだ。p46,47
この本の中で「せつない」「せつなさ」という言葉が使われているところを(たぶん)全部抜き出してみました。引用の範囲を超えているかもしれないですね。ヒロさん、ごめんなさい。
でも、こうしてみると「せつない」というのが目覚めの感覚的な側面の一つなのだ、ということがよく見えてくる感じがします。
そして、多くの場合、そのせつなさを感じないようにするために、つまり、目覚めてしまわないようにするために、人はさまざまな活動に打ち込んでいるのかもしれません。
今ここにあるせつなさを感じてみること。
今日はこのへんで。
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■スカイプお話会
毎週水曜日、第一、第三水曜日は夜8時から、第二、第四水曜日は午前10時から、スカイプの会議通話を利用したグループセッションを行っています。参加費は1回3,000円です。
次回は11月26日(水)午前10時から、その次は12月3日(水)午後8時からです。
詳細はこちらをご覧下さい。
癒しと目覚めのお話会on sykpe【スカイプお話会】それから、スカイプお話会ではこれまでビデオは使わずに音声だけで行ってきました。それは、会議通話でビデオを使うためには会議の主催者(つまり私)が有料のアカウントを持っていないといけなかったからです。ところが、最近知ったのですが、今年の4月くらいからビデオを使った会議通話が無料で出来るようになっているのですね。
システム上は10人まで可能なのですが、回線の問題などから実用的なのは4、5人までのようですので、もし参加者が少なくて、ご希望の方がある場合に限りスカイプお話会でもビデオを試しに使ってみようと思います。
もちろん、ビデオを使いたくない(顔を見せなくない)方は音声だけで参加して下さって結構です。
グループでのビデオ通話、私はまだ経験したことがないので、どんな感じになるのか楽しみです。
興味をお持ちの方、ぜひご参加下さい。
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■境港お話会
毎月第三土曜日13時〜16時は境港お話会です。次回は12月20日(土)に開催します。参加費は1回5,000円です。
詳細は下記をご覧下さい。
中野真作の癒しと目覚めのお話会in境港【境港お話会】遠方からお越しの方のために交通ガイドをつくりました。
境港お話会参加者のための交通情報 宿泊など、その他疑問がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。
なお、大阪、東京でのお話会はしばらくの間お休み致します。
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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談は
スカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。境港では
ブレスワーク、
ヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは
「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせは
shinsaku@mahoroba.ne.jpまたは070-6686-8697中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323