「私はいない」という非二元のメッセージは誤解されることも多いようです。
「私はいない」というのは、私というものがまったく存在していない、ということではなくて、周囲の世界から分離した個別の実体としての私がいるわけではない、ということです。普段、これが私だ、と思っているものの中には、なんら私個人だけに属するものはない、ということです。
「私」は「私以外」と分かち難くつながっている。「私」も「私以外」のものも、すべてのものがたった一つの本質(意識、気づき、大いなるもの、スピリット、神、仏、愛、沈黙、、)の表現として現れている。
つまり「私はいない」と「すべては私である」は同じことを表現しているのです。
「私はいない」ということだけを中途半端に理解してしまうと、もうそんなに頑張る必要はないのだ、と感じられてホッとする一方で、何をやっても無駄なんだ、という虚無感におちいってしまうこともあります。
でもそれは、私の本の中にも書いたように、「色即是空空即是色」の前半部分、目に見える世界(色の世界)は空っぽである、ということに気づいただけです。その後半部分、その空っぽさ(沈黙、愛、神、仏、スピリット、大いなるもの、気づき、意識、、)がこの驚くべき現象世界の姿をとって表現されているのだ、ということを思い出したとき、目覚めのプロセスは一応の完結を見て、新たな段階に達します。
そこから先は、この目覚めの意識を現象世界の中に拡げていくというワークが始まるのです。
では、どうしたら「私はいない」が本当にわかるのでしょうか。
それは、まず自分の心の内側をしっかり見ていくことです。自分の痛みに直面し、それを感じることを自分に許していくことです。
今さら過去の痛みをあらためて引き出す必要はないんじゃないの?と思う方もいるかもしれません。もちろん、特にその必要を感じていないときに無理にする必要はありません。
ですが、自分の内側の何かを見ないようにしていること、自分の内側でエネルギーの収縮が起こっていることそのものが「分離した私がいる」という夢を生み出しているのだ、ということに気づき始めると、意識は自然と内面に向かっていきます。
そして、自分の痛みにきちんを光を当てていくと、やがて心のもっと深い部分、集合無意識の領域にまで触れてくるときがきます。自分の個人的な痛みを癒していたと思っていたのが、人類全体に共通する痛みに触れる感覚が起こってくるのです。
それは人間として生きていくことそのものに由来する苦しみ。人は一人で生まれてきて、一人で死んでいかないといけない、という根源的な悲しみ。
そんな領域に触れ始めたとき、分離の夢は自然と緩んできます。
私の痛みを癒すことは、分離した私がいるという思い込みを癒すことへと自然と繋がっていきます。そして、それは宇宙全体の痛み(=私と私以外が分離している、という集合的な思い込み)を癒すことにもなるのです。
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