最近、なぜか人生を振り返るモードに入っています。すごく眠かった間に内面でいろいろ起こっていたみたいですね〜。
そのことを書く前に、自分自身のためのまとめとして、このブログで扱っている基本的なことをおさらいしてみます。
私とはもともと世界全体、存在全体のことです。私と私以外の間に分離はなく、すべてのものが一つにつながっています。そのたった一つの何かのことを、宇宙、意識、存在、神、仏、光、愛、それ、などと、いろんな言葉で呼んでいます。すべてが一つに繋がっていることを思い出すことを悟り、覚醒、解放などと呼びます。
ただ、個別の私、小さな私が悟ることはありません。悟りというのは自我としての私、分離という思い込みを信じている私にはもともと実体がなかったのだ、とわかることです。私という感覚が、小さな私から大きな私に移行していったとき、悟り、覚醒、解放という言葉の意味がわかります。
人間は、生まれたときにはまだ分離の意識を持っていません。その後、周囲の人たちとの関係の中で、この世界の中で適切に機能していくためのゲームの駒としての仮の私、個としての、自我としての自分という感覚を育んでいきます。この自我の感覚が貧弱なままではこの世界を生きていくのが難しくなってしまいますので、人間の成長の一つのステップとして、この仮の私という感覚はとても大切なものです。
とはいえ、この自我としての私を自分のすべてだと思い込んでしまうと苦しみが生まれます。いつかは私という思い込みから目覚め、本来の広大な存在としての私を思い出していく必要があります。
しかし、ほとんどの人は、自我としての私が人間の成長の最終段階だと勘違いしているので、何か大きな問題が起こったときに、もうどうしようもないという絶望感にとらわれてしまい、その先に進めなくなってしまうのです。
どうしようもないと思ったときこそ、その先に進むチャンスです。どんな苦しみの中にあっても、まだその先、想像もしたことのない道があるのです。
実際に目覚めのプロセスを経験し始めるとさまざまな困難もありますが、おおよそ基本的な事柄はこんなところです。
さて、これらを踏まえてこれまでの私(中野真作と呼ばれている小さな私)の人生をふりかえってみると、この人間としての成長のプロセスが多くの人たちと逆になっていた、ひっくり返っていたのだな、という気がします。
しっかりとした自我を形作る前に、自我には実体がないこと、すべては一つにつながっていることがわかってしまいました。視点がひっくり返ってしまって、しらないうちに彼岸の視点から此岸を(私たちが通常、唯一の日常世界だと思っているこの世界)を見ていました。
視点がひっくり返る前、私は人間としてあまりにも深く傷ついていて、生きることに絶望していました。絶望していることに気づいてもいませんでした。人間として成長していくための情緒的な栄養、人との繋がりの感覚をほとんど感じたことがなかったのです。
そのため、自我の殻が薄いままだったので、ふとしたきっかけで、通常は人生の後半になるまで意識にのぼってくることのない、全体性のエネルギー、集合無意識の内容物が表層意識と潜在意識の壁をやぶって表層意識に溢れ出してきたのです。
今振り返れば、最初の頃(20代後半)の数年間を、よく本当に気が狂ってしまわずに無事通過できたな、と思います。でも、あのときの体験が今の私の活動にとても役立っている感じもするのです。
若い時に目覚めてしまうと自我を確立するのが難しくなる、という話をユング心理学関係の本で読んだ気がするのですが、本当にその通りだと思います。あなたと私の違いをはっきりと意識し、この世界の中で私を拡大していかないといけない時期に、すでに、あなたは私である、ということがわかっていたわけです。その上、人間としても苦しいままでいました。本当に、自分だけが別世界にいる宇宙人のような感覚があったのを思い出します。
でも一方で、ワンネスの世界を垣間見たからこそ、私はなんとかここまで生き延びてきました。あの体験がなかったら、もう肉体的にも死んでいたのではないかと思います。
最初に、一番大切なもの、光そのもの、たどり着く場所をちらっと見せてもらえていたので、どんなに苦しくなっても、この方向で間違いないのだ、ということがわかっていました。私にとって道しるべになった体験だったのです。
この道に本当に踏み出すと、光を見るような体験をする一方で、それまで避けてきた闇もたくさん見えてきます。きちんと向き合うのが痛すぎて心の奥に閉じ込めていた様々な感情がまず最初に浮かんでくるので、方向が間違っているのではないかと勘違いしてしまい、それ以上の探求をあきらめてしまうことがあるようなのです。
でも、闇が見えてきたということは、その道が間違っていないということの表れです。心の闇に光が届き始めたということなのです。
その方向で間違っていないんだよ、ということを伝えていくのも私の大切な役割なのだな、ということを再確認する今日この頃です。
なんだかいろいろ書きたいことがあるのですが、長くなってきたので今日はこのへんで。
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