皆さん、こんにちは。
スペースまほろばの中野です。
今回は言葉の森シリーズをお休みして、最近、表現したいなと思いながらなかなか書けなかったこの2年半位に起こった内面の変化について少し書いてみたいと思います。
コロナが始まるのと時を同じくして私の内側でこれまでで1番大きな変動が起こり始めました。本にも書いている2014年の腰痛とそれにともなう新大阪セッションルーム廃止はそのときまでの人生の中で最大の変化だったのですが、それをも超えるような動きでした。
2020年の3月頃、コロナで東京や大阪への出張ができなくなって、収入も減り、いろんなことが思うにまかせなくなるにつれ、心の一番奥の蓋がぱかっと開いて、まだ癒されていなかった孤独感や不安感が一気に全部浮上してくるような感覚に襲われました。
2014年の腰痛のときにも相当な量の感情のエネルギーが吹き出してひたすら泣いたりしていたのは本にも書いている通りですが、今思えば、それはまだ表面の部分が少し剥がれただけで、もっと深いプロセスの前兆のようなものだった気がします。
仕事をすべてお休みしていた2020年の夏頃には腰も痛いし精神的にも不安感や抑うつ感がひどく、もうこのまま復活できないのではないか、このままおかしくなってしまうのではないか、死んでしまうのではないか、という感覚にとらわれていました。
孤独感がものすごく大きくなって、まるでこの世界の中に自分がたった一人で存在しているような、気が狂いそうな感覚に襲われることもありました。
以前の腰痛のときには、仕事ができなくなって大変なことが起こったと思う反面、これで自分の一番深いところと繋がった、これは何かとても大切なことが起こっているのだ、という感覚が常にあったので、苦しいながらもどこか安心している部分もあったのですが、今回はさすがに、もうこれはどうしようもないんじゃないかという絶望感にとらわれて、死んでしまいたい、というような気持ちが自然と浮かんできて、自分でも怖くなったことがありました。
自分が子供の頃から深く傷ついていて、それを癒していく作業を30年近く続ける中でずいぶん楽になってきてはいるけれど、まだ深い部分に何かが残っている、という感覚は常にありましたが、それがこんな形で出てくるなんて想像もしていませんでした。
でも、人間の心が持つ回復力というのはすごいものなのだ、ということを実感しました。いろんな人のサポートを受けながら、時がすぎるにつれて心身の痛みや混乱は自然とおさまってきて、まったく新しい地平が見えてきました。
死と再生のプロセスを通過すると、それ以前には想像もしなかった可能性が見えてくるということはこれまでも皆さんにいつもお話ししていたことなのですが、自分自身のこととしてあらためて感じました。
その体験の中で感じたことはこれから少しずつ表現していきたのですが、まず最初に言葉にしておきたいのは「新しい世界に生まれてきた」という感覚です。
この歳になって新しい世界というのもなんだか気恥ずかしい気もするのですが、本当にこれまで知らなかった世界に生まれ出てきたような感じがしているのです。
私は、本やブログでも書いてきましたが、人が人として成長していくための情緒的な栄養分をほとんど受け取ることのないまま身体だけ大人になったように感じていました。それでもなんとかここまで生きてこれたのは、20代半ばの一瞥体験で、そんな自分でもありのまま愛されていること、すべてはスピリットの表れであって何の問題もないことをどこかで知っていたからだと思います。人の愛は知らなかったけれど、大いなる愛を垣間見たことでそれを命綱にして生きたきた感じがしていました。それが、やっと人ときちんと繋がるという感覚がわかってきた感じがしているのです。
今までその感覚を知らなかったのは、一人の人間としてはとても苦しいことだったと思うのですが、その苦しさすらできるだけ感じないようにして、悟った人という仮面でなんとかこの世界を生きてきました。そうしているときは、悟った人と悟っていない人という分離の世界、二元の世界に知らないうちにはまっていたことにも気づいていませんでした。
自分の内側の何かを感じないようにして切り離すことで内側に分離が生まれ、それを外側に投影することですべてが一つにつながっているということが見えなくなってしまう。私とあなたが別の存在に見えてしまう。
今回、その切り離していたエネルギー、孤独感や不安感がぜんぶ明るみに出た結果、とても大変な時期を過ごしはしましたが、やっと自分が自分として世界の中にしっかりいる感じがしてきました。自分がしっかりしてきたことで、人と本当に深くつながるという感覚を初めて体験している感じがしています。こんな感覚があったなんてとても驚いています。
こういう仕事を長年続けていながらも、どこか表面だけ、というか、上のチャクラのエネルギーだけで人と関わっていたのだな、という気がします。やっとすべてのチャクラにエネルギーが流れて、全存在で人と、そして世界と関わっているという感じがしてきました。
私はいろんなことが自然の流れの反対になっているような気がしています。人生のいろんな通過儀礼を本来の順番とは逆に通過してきたような感じ。本来であれば晩年に通過するべき体験、もっとも深いリアリティに触れる体験をずいぶん若い時にしてしまったし、若い時にするべき体験を今やり直しているような感じもします。
以前はどこか対人恐怖症的なところが大きくて、自分から積極的に人に関わっていくということはあまりなかったのですが、今の私には、いろんな人とのつながりを作ることが自分の全体性を体験し表現していくためにとても必要な気がしています。
そういうことができるようになったのは、全ての人、そしてすべてのものはもともと一つにつながっているという安心感が深まってきたからです。
すべては一つ、私はいない、そんな言葉は確かに真実ですが、それを経験するこの人間としての私が確かにここにいる、という感覚もまた同じように大切です。言葉で表現すると矛盾しているようにも聞こえますが、私がしっかりしてきて他者と深く関わる喜びと悲しみを実感すればするほど、本当は私とあなたは一つなのだ、ということをより深く思い出していくようなのです。
このテーマについては、またぼちぼち書いていきたいと思います。
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今週末6月25、26日は
大阪お話会&1dayリトリートです。土曜日のお話会は2時間で参加しやすくなっています。両日参加の方には参加費の割引があります。初めての方もお久しぶりの方も、ご興味お持ちの方はこの機会にご参加下さい。今日のブログに書いた最近の体験についてもお話します。
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中野真作の癒しと目覚めのお話会in新大阪【新大阪お話会&1dayリトリート】2022/6/25,26
「生きることの苦しみから抜け出す方法」 また27〜29日の
大阪出張個人セッションは残席1となっています。境港での対面セッションはもうしばらくお休みする予定ですので、現在対面で私のセッションを受けられる唯一の機会でもあり、ブレスワークやヒプノセラピーを受けられる唯一の機会になっています。
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大阪出張個人セッション-----
7月30日(月)31日(日)は
2日間特別セミナー「目覚めのプロセスを生きる」in東京を開催します。
1日目は基本編「悟り(非二元)と癒しの本質〜沈黙のパワー」、2日目は実践編「目覚めのプロセスで起こること〜中年の危機を超えて」として、これまでの私の経験と学びをあますところなくお伝えします。今日のブログで書いた内容は特に2日目の実践編で詳しくお話する予定です。1日のみの参加もできます。
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2日間特別セミナー「目覚めのプロセスを生きる」in東京
個人的なサポートが必要な方は
「中野真作のスカイプ覚醒個人レッスン」のご案内をご覧下さい。その他の個人セッション、お話会などの情報は
スペースまほろばのサイトからどうぞ。
【スペースまほろば】からのお知らせ※現在、新型コロナウイルスの影響により、個人セッションはすべてオンライン(zoom、スカイプ、お電話など)で行なっています。(大阪出張個人セッションは除く)
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新大阪お話会&1dayリトリート2022年6月25日(土)26日(日)
1日のみの参加もできます。
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大阪出張個人セッション2022年6月27日(月)〜29日(水)
空席が少なくなってきたので、夜間の枠を追加しました。
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2日間特別セミナー「目覚めのプロセスを生きる」in東京2022年7月30日(月)31日(水)
1日のみの参加もできます。
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オンラインお話会 毎月2回、日曜夜と平日午前に開催中。
2022年
6月22日(水)10:30〜12:00
7月3日(日)20:00〜21:30
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