もう10日ほど前になりますが、とても印象的な夢を見ました。普段はどんなに印象的な夢を見ても、覚えているのはせいぜい4、5日ですから、こんなに長い間しっかりと覚えている夢はほんとうに久しぶりです。
福岡の実家のような家にいる。(福岡の実家は1階が倉庫になっていて、住居スペースは全部2階にあります)ふと気がつくと家の床が濡れている。どこからか雨漏りしているのかな、と思っているうちに、あちこちの床が濡れていることに気づいて驚く。「まさか」と思い、窓を開けて外を見ると、2階の床に届くほどの高さまで家のまわりが洪水のように水浸しになっている。間もなく水は2階の住居スペースの床全体に広がり家の中をピチャピチャ音を立てながら歩くような状態になった。
20年前に私の内的探求が始まったばかりの頃、この夢と同じような、水が増えてくる夢を毎日のように見ていた時期があったのですが、こういった夢を見ることはもう10年以上なかった感じがするので、ちょっと驚きました。
以前よく見ていた夢は、激しい洪水、というようなイメージではなく、静かに水かさが増してくる、そんな感覚だったように記憶しています。今回の夢もそれに近い印象があります。
余談ですが、実際に私が住んでいた地域は災害がとても少ない地域で、もちろんこれほどの洪水に見舞われたことはありません。ただ、私が中学生の頃、大雨による川の氾濫が起こって、実家から駅に続く駅前通りが、深いところでは膝近くまで冠水する被害が起こったことがあります。
そのときも実家の周辺だけはまったく被害がありませんでしたが、NHKの夜7時のニュースの冒頭で「市の中心部は完全に孤立しています!」と、私も見覚えのある商店の前でアナウンサーが告げるのをその中心部にある家の中でぼんやり眺めながら、なんだか不思議な気分になったのを思い出します。
この夢を見たあと、今から数日前に「もう逃げられないぞ」というような言葉がフッと浮かんできました。今この瞬間に対する微妙な抵抗感がいつもあったような気がします。それが分離感を生み出し、苦しみを生み出しているということは理解しているつもりなのに、流れに身をまかせてしまうことにはどこか不安や怖れを感じているのですね。もう降参して、抵抗するのはやめろ、というメッセージのような気がしました。
ずいぶん久しぶりにこんな夢を見てから、内的なプロセスが急に加速しているような感覚を感じています。と同時に、「私」は何もしていない、その怖れや不安や抵抗も含めたすべては大きな流れの中で自然に起こっている、という感覚もあります。
洪水の夢や水が増えてくる夢というのは、無意識が意識の表面にしみ出して来ているような状態だと思います。心の奥に閉じ込めたままになっていたさまざまなエネルギーが心の表面に浮かび上がってきているわけです。
多くの場合、こんなときには過去の心の痛みが意識に上って来て、一時的に辛くなったり混乱する感じが起こったりします。でも、それは、過去の痛みが癒されようとしている大切なプロセスなのです。
痛みは一度意識の表面に浮かんできて、意識の光を十分に当てられると、つまり、きちんと気づいてあげて、十分に感じ取ってあげると自然に消えていきます。
泣いている子どもをしっかり抱きしめて、十分な愛情を与えてあげると落ち着いていく、そんな感覚に似ています。
最近、津波や台風、洪水などの水の災害がとても増えています。タイの洪水のニュースを見ていたら、家の中に水が入って来た人が話をしていましたが、その様子が私が見た夢にそっくりでちょっとびっくりしました。
地球規模で無意識のエネルギーが意識の表面に浮かび上がってきているのでしょう。地球が自らを癒そうとしているのかもしれません。
そんなときに大切なことは、一人一人が自分の無意識の部分と自覚的に向き合っていくことです。そうすることで、地球全体、宇宙全体の癒しのプロセスと同調し、そのプロセスに貢献できるのです。
本当の意味で楽になるということは、大きな流れに気づき、その流れに対する抵抗を緩めていくということ、と言ってもいいと思います。
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