3月に入る頃から、外面的にはいつもと変わらぬ毎日なのですが、内的にはなんだかいろんなことが立て続けに起こっているような感じがして、そのたびにブログに何か書こうと思いながら、変化の方がどんどん先に進んでしまって、書かずじまいになっていました。
ちょっとまとまりが無いかもしれませんが、最近の体験について、印象深いことをいくつか書いてみようと思います。
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2月から3月初め頃にかけて、非常に深い沈黙に導かれるような感覚が何度もあって、何か一番底にまでたどり着いたような不思議な感覚がありました。
この1年半くらいの間、何度も心に浮かんできていた、過去の後悔や将来への不安などがまったく浮かんでこなくなり、何かが終わったような感じがしていました。
時間も空間も思考が作り出したもので、「私」というのは過去にも未来にも、ここにもあそこにも同時に存在しているのだ、という言葉の意味が理解されました。
と思っていたら、その数日後、すごく久しぶりに過去の後悔や将来への不安の思考が突然わき出して来て、とても苦しくなったのです。
そんな日が2、3日続いた後、ときどきメールを下さるブログの読者の方から1週間近く前にいただいたメールを読み直していると、そこに「最近、バーナデット・ロバーツの「
神はいずこに
The Path to No-Self」という本を読んでいます」ということが書かれていました。
The Path to No-Self(無自己への道)という言葉に私の中の何かがピンと反応して、もう夜8時になっていて翌朝もセッションの予約が入っていたのにも関わらず、飛び出すように新大阪のマンションから梅田のジュンク堂に出かけていって、その本を買って来て読み始めました。
今の私にまさに必要な情報がそこにありました。
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翌朝、明け方目が覚めると、再び後悔や不安の思考がものすごく強烈に襲ってきて、とても苦しくなりました。ただ感じるしかないと思い、身体の感覚を意識しながらそのエネルギーにひたっていました。
やがて眠ってしまい、とても印象的な夢を見ました。
海から丘の上に続くまっすぐな道を上っていく。丘の中腹に駅があって、その駅に入ってホームの様子などを眺めているようだ。電車に乗るのが目的ではないようで、また同じ道を海に向かって歩いて下って行く。湘南の風景によくありそうな、海に向かってまっすぐ下っていくとても心地のよい下り坂だ。
海が近づいてきたところで、突然空高く舞い上がって、高い視点から、キラキラ光り輝く海とそこに浮かんでいる何隻もの船が見える。とても気持ちがいい。新しい世界に飛び出したような感覚。
やがてゆっくりと地上に降りて来て、着地する少し前には、どこに降りるのか、うまく降りられるのか不安ととまどいがあったけれど、なんとかうまく降りることができた。
目が覚めると不安や恐れの思考はすっかり消えていました。エネルギーが変わり、新しい世界にやってきたような感じがしました。
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少し前から、ずいぶん遠くまで来たけれど、これから先どこへ向かったらいいのだろう、とでも言うような感覚があったのですが、そのあたりがとてもクリアーになった感じがしています。
それは、何かをするぞ、と強く決めたというのではなくて、ただ心を開いておくこと、プロセスを信頼する、というような感覚です。
また、心の動きがまったく存在しない完全な平安に達した、というわけでもありません。
実際は、そのあとにも、これまでできるだけ意識しないようにしていたいろんな痛みが心に浮かんできて、辛くなることがありました。思考が静まり、内的なスペースが広がって初めて意識に上ってくる痛みというものが確かにあります。
このように、深まるプロセスと痛みが浮上するプロセスを何度も繰り返しながら、「今ここ」へと安定していられるようになってきます。
ですので、セラピーや瞑想などでとても深い意識、愛の感覚を体験したけれど、それがすぐになくなってしまう、と心配される方もいますが、それでいいわけです。
その、いったりきたりする感覚そのものが、目覚めのプロセスの本質なのです。
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上に書いた夢を見たあと、学生時代に見たとても印象的な夢を思い出しました。
最初の覚醒体験が起こったあと、しばらくは本当に引きこもりのような生活をしていて、また久しぶりにアルバイトに行こうと思い立って、そのバイト初日の朝に見た夢です。
遊園地のジェットコースターに乗っているようだ。高い所から一気に降りたり、螺旋のようにグルグル回転したりしながらものすごいスピードで進んでいる。最後はコースターごと高い空に一気に飛び出した。
まったく新しい世界に出て行ったな、と思いました。
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バーナデット・ロバーツの本に関してはもう一つ面白いことがありました。この方にはもう1冊「
自己喪失の体験
」という本があります。すでに絶版になっているのですが、今回「神はいずこに」に出会って、ふと思い立って本棚を探してみると、なんとすでに持っていたのです。
最初の覚醒体験のすぐあと、大学近くの書店で見つけて、とても気になって購入したのですが、今ひとつよくわからないところがあってほとんど読まないままになっていました。
20年以上たって、こうして出会い直したというのはとても不思議な気分です。
バナーデット・ロバーツのこの2冊の本は、深い目覚めのプロセスを体験している方には役立つ部分が多いのではないかと思います。
自分という感覚がなくなっていく過程で体験するさまざまな出来事に関しては、私も同じように体験してきたけれど、うまく言葉にできなかったことが的確に表現されていて、私自身の体験を消化していくのにとても役にたっています。
また、自分という感覚がなくなってからの、そのあとの生き方についての部分は、私の今後の方向性を指し示してくれるような感じがします。(このあたりはまた別の機会に詳しく書きたいと思っています)
なお、バナーデット・ロバーツはキリスト教のバックグラウンドを持ち、キリスト教の言葉で表現していますので、「神」という言葉を中心にキリスト教的な用語が多く使われています。
その点で抵抗を感じたり、読みにくいと感じる方もいるかもしれませんが、それでもこの本を読んでみたいと思う方は「神」「キリスト」という言葉を「大いなる存在」「それ」「意識」「気づき」などと読み替えるといいと思います。
また「自己」「魂」という言葉は、ほとんどが「分離された自分」「自我」と同じような意味で使われているようです。
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4月から
エックハルト・トール勉強会を始めます。
http://www.amy.hi-ho.ne.jp/shinsaku/workshop/power_of_now.html-----
なんだかエネルギーが変わってきた感じがするので、このブログにコメントを付けられるようにしました。ご感想などありましたら、お気軽にどうぞ。特に夢を見て感じることなど聞かせて下さい。また、どんな夢を見たかも教えて下さい。
夢が相互に影響を与え合うことを通して、お互いが繋がっているということが実感できるかもしれません。もっとも、私たちはいつも「世界」という夢を一緒に見ているのですが。(^_^)
なお、拍手ボタンを押したあとにもコメント欄があります。こちらのコメントは私にしか見えない設定にしています。
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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談は
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