6月10日(日)14時から新大阪で
エックハルトトール勉強会です。今回は5章と6章です。今に在ること、インナーボディなどについてエクササイズなども行いながら学んでいきます。
-----
怒りや悲しみなどの、一般に否定的なものだと思われている感情をどのように扱ったらいいのか、ということは、心の癒しや意識の目覚めを探求している方々にとっては、とても大切な問題です。
私はよく「感情を解放すること、感情を浄化することが大切だ」ということをお話します。
ただ、かつては私自身にも若干の誤解が残っていたように思うのですが、「感情を解放する」ということは、例えば、「怒り」ならば怒りの感情がまったくなくなるまでそれを吐き出してしまう、ということではありません。
一番大切なポイントは、感情をどれだけしっかりと意識できるか、どれだけ意識の表面にのぼらせることができるか、ということです。
これはエックハルトトールの言葉を使うと「意識の光をあてる」ということでもあります。
もう一つ私の好きな言い方でいうと、「怒り」という言葉を通さずに、そのとき身体の中にある感覚そのもの、エネルギーの動きそのものを意識する、ということです。
このときには、そのとき起こっているエネルギーの動きを「よい」とか「悪い」とかの判断なく、ただ感じている状態、ただ起こっているままにしている状態になります。
すると、そのエネルギーは自分を悩ます何かではなくなり、単なるエネルギーの流れであることがわかります。
何かのきっかけで私と呼ばれているこの心と身体の中にやってきて、そのうちに去って行く自然な流れの一部であることがわかります。
意識の光をあてられたものは、意識そのものに変容するわけです。
とはいっても、このような「感情を意識にのぼらせる」という感覚をなかなか感じることができない場合もあります。
それは、自分の内側に多くの感情のエネルギーが存在しているのに、そのことに自分でも気づいていない場合です。
そんなときには、ブレスワークなどのセラピーで、感情をある程度「吐き出す」体験がまず必要になります。
閉じ込められていた感情をある程度吐き出し、その感情を閉じ込めるために強く緊張していた心と身体が緩んでくると、「感情を意識にのぼらせる感覚」「判断せずにただ感じる取る感覚」がわかりやすくなってきます。
言葉の通常の意味での「感情の解放」が大切なのはこの部分になるわけです。
一方で、もう少し難しい状況があります。
例えば「自分はいつも怒っているよ」とか「いつも寂しくて悲しいよ」と、自分の感情に気づいている場合です。
ところが多くの場合、それは変容が起こるほど十分に感情を感じているわけではありません。
感情をありのままに感じるときの一時的な痛みを無意識に避けようとして、知らないうちに自然の感情の流れを閉じ込めていても、そのエネルギーが大きくなってくると、抑えきれなくなったエネルギーがちょっとしたきっかけで、あるいは何のきっかけもなく溢れてくるような状態になります。
同じような感情を頻繁に感じている状態は、抑えきれない感情が無意識に溢れ出しているような状態なのです。
不思議なことに、自分は自分のことが当然わかっていると思っていた部分で、実はまったくわかっていなかった、ということに気づくことがあります。
例えば、自分はこんなにいつも怒っている、と思っていたのに、あるとき「自分はこれほどの怒りを抱えていたんだ」ということに初めて気づくことがあります。
ちょっとしたきっかけでいつも泣いている自分がいて、自分はこんなに悲しくて寂しいんだ、と思っていたのに、あるとき「自分はこれほど寂しさを抱えて生きていたのか」と気づいてびっくりすることがあります。
それまで無意識に見ないようにしていた心の奥に通じる扉がふいに開いて、その暗闇に初めて光が差し込んだような感覚です。
そこに存在しているエネルギーをありのまま認められた瞬間です。
すると、それまで何かおそろしいもののように感じられていた感情のエネルギーは、汐の満ち引きと同じように、あるいは、お天気の移り変わりと同じように、宇宙のエネルギーの自然な変化の一部だということがわかります。
すべては大いなる意識の中で起こり、消えていくものであることがわかります。
本当のあなたは、それらのエネルギーの動きにはまったく影響されることのない存在=大いなる意識そのものなのです。
-----
ご感想やご質問などございましたら、コメント欄にもお書き下さい。すぐにはお返事できないかもしれませんが、少しずつブログで取り上げていきたいと思います。
-----
最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談は
スカイプ・電話カウンセリングをご利用下さい。新大阪と境港では
ブレスワーク、
ヒプノセラピーなどの対面セッションも行っています。詳しくは
「スペースまほろば」もご覧下さい。お問い合わせは
shinsaku@mahoroba.ne.jp中野までお願い致します。
twitter@shinsaku0323
にほんブログ村ランキングを見てみる人気ブログランキングを見てみる
- 関連記事
-