7月のエックハルトトール勉強会で取り上げる7章と8章のうち、8章は「さとりに目覚めた人間関係をきずこう」というタイトルになっています。その中で、先週日曜日、境港の勉強会で出た話題について書いてみましょう。
どういう理由でそうなっているのかはよくわからないのですが、理想のパートナーに出会えば人生のいろんな苦しみから解放される、という幻想を持っている人が多くいるようです。
どうしてこういった幻想が一般的になっているのか、とても不思議な感じがします。
それはもしかしたら、ドラマや映画などで理想のパートナーに出会って、その後二人は幸せにくらしましたとさ、チャンチャン、というようなパターンが多くあるからでしょうか。
あるいはもしかしたら逆に、両親の不幸な関係をずっと見続けて、自分はこんなふうにはならないように理想的な相手を見つけよう、と考えるところから来ているのでしょうか。
あるいは、この幻想は、そもそも「世界と切り離された個人として私やあなたが存在している」という幻想とセットになっているのかもしれません。
「全体と切り離された個別の私がいる」という幻想を信じてしまうと、心の奥ではいつも一人ぼっちの不安感、孤独感を感じていますから、パートナーを見つけることでその不安感、孤独感が解消されると信じてしまうのでしょう。
しかしながら、実際のところは、パートナーが見つかったと思っても、その高揚感が消える頃には、一人のときよりもさらに大きな不安や孤独感がやってくるわけです。
誰かと恋に落ちてパートナーになるということは、そのことで不安や孤独感がなくなるのではなくて、自分の本当の姿を思い出す魂の旅を始める出発点にすぎません。
一緒に旅をしていくパートナーを宇宙が与えてくれるのが恋に落ちるという現象なのです。
宇宙のはからいはあまりにもうまくできていて、自分の内側にあって、まだ光が当たっていない部分をいやおうなしに見せてくれるのにぴったりの相手、ぴったりの旅の伴侶を与えてくれます。
その相手との関係の中では、まだ癒されていない過去の傷、過去の痛みが、いつも最善のタイミングで浮上してきます。
それが浮上してきたときには、その痛み、その傷を癒すとてもいいチャンスなのに、多くの人はそれを大切なチャンスだとは思わずに、相手が悪い、相手のせいで自分は傷ついた、と勘違いしてしまい、その傷をさらに深めてしまうわけです。
パートナーの双方がこのことに気づいて、関係の中で意識的に自分の傷と向き合うようにすれば、その関係はお互いを深く癒し、その関係を通じて人生の真実に至る素晴らしい関係になるでしょう。
人間であるその相手を通して神に至るのです。
逆に、お互いがそのプロセスに無意識であれば、その関係は破綻するか、表面だけを取り繕って中身のないまま続いていくしかありません。
セラピーの中でよく出会うのは、パートナーの一方だけがそういったプロセスに気づき始めている状態です。
気づき始めた方の人は、最初はつらいかもしれませんが、意識をしっかり今ここに向けることで、言い換えれば、自分の内面の痛みや苦しみにきちんと向き合って癒していくことで、相手が深い部分から変わっていけるスペースを作ることができます。
自分を癒すことは、同時に相手を癒すことにもなっているのです。
「さとりに目覚めた人間関係」というのは、関係の中で生じるどんな感情や感覚もありのまま感じとり、意識の光を当てて、それを変容させていくということです。
内側の沈黙を意識しながら、相手と向き合うということです。
インナーボディを感じながら、相手の話を聞くということです。
相手がその人自身の本当の姿を思い出すためのスペースを与えるということです。
これを関係の中で意識的に行っていくと、今では想像もできない形で関係の質が変わっていくはずです。
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今度の日曜日7月8日14時からの新大阪での
エックハルトトール勉強会ではこんなお話もできればいいなと思っています。まだ多少席に余裕がありますので、参加ご希望の方は
shinsaku@mahoroba.ne.jpまたは、070-6686-8697中野までお気軽にご連絡下さい。
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最後まで読んで下さってありがとうございます。覚醒、悟り、真の癒しのプロセスについてのご相談は
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