7月17日(水)19時から
新大阪ミニお話会です。今月のテーマは「死」「死ぬこと」です。
また、7月25日(木)20時からスタートする
スカイプ読書会〜ステファン・ボディアン「過去にも未来にもとらわれない生き方」の詳細をアップしました。
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感情をありのまま感じることが大切だ、ということは私がセラピーの仕事を始めた最初の頃からずっと言い続けてきた言葉のような気がします。ただ、そのことがどうしてそれほど大切なのかは、わかっていたつもりで、実はもっとも深いレベルでは最近までよくわかっていなかったのかもしれません。
これまでは、感情を感じることの大切さを説明するときに、おおよそ以下のようなお話をしてきました。
それが怒りや悲しみといったような、通常は否定的なものだと考えられているような感情であっても、それらは本当の自分の大切な一部であるのだから、それらを否定して心の奥に閉じ込めてしまうことは、本当の自分の一部を否定してしまうこと、自分で自分を拒絶してしまうことになります。
そうやって否定している部分が大きくなればなるほど、生きることは苦しくなってきます。
また投影の原理によって、否定しているエネルギーはまるで周囲の世界から自分に向かってくるように見え、世界全体が自分の敵のように見えてきたりすることすらあります。
抑圧してきた感情にしっかり触れて、それをありのままに認め感じ取ることが、自分を愛すること、ありのままの自分を認めることと同じであり、そうすることでエネルギーが流れ、楽になっていきます。
この考え方はもちろんある意味正しいのですが、これだけでは何か十分でない感じがしていました。それがやっとうまく説明できるようになったような気がしています。
「私」という感覚は、本来は存在そのものの感覚です。
目を閉じて今ここに在る自分の身体を感じてみたとき、言葉を超えて確かに何かがここに在る、存在しているという感覚があると思います。存在しているというシンプルな感覚。
その存在感そのものが本来の大いなる私の感覚なのに、人間は成長のプロセスの中で、自分の中のある部分はよいもの、それ以外はよくないもの、と区別をし始め、よくないものとレッテルを貼られた感情のエネルギーは心の奥に閉じ込めて(抑圧されて)しまいます。
閉じ込めるために、その否定された感情の周囲でエネルギー的な収縮、緊張が起こります。それはまた実際の身体の緊張とも関係しています。
その緊張感、収縮感そのものが小さな私、周囲の世界と分離した私が存在している、という感覚そのものです。
つまり、自分を愛すること、自分のすべてをありのままに認めるということは、小さな自分、分離した自己感覚を緩めていくこととイコールなのです。
このことが理解できると、感情の浄化のプロセス、あるいは(同じことですが)身体の緊張が緩んでいくプロセスが実際に深まり始めると、一時的に不安や怖れを感じる方が多い、ということの意味がわかってきます。
それまで「これが自分だ」と思い込んでいた思い込み、自分という感覚そのものが緩んでくるからなのです。
私自身やセラピーを受けて下さっている多くの方の体験からみると、子どもの頃に適切な愛情を感じたことのない方ほど、このとき感じる不安や怖れは大きくなるようです。
これがエゴの死の恐怖です。
でも、感情はそれが起こってきたときに、ただありのまま感じ取って流していけば、やがてすぐに消えていきます。このプロセスの途中で感じる不安や怖れもまた同じなのです。
エゴの死の恐怖すら、単なる一つのエネルギーの流れであることに気づき、ただ流していくと、やがて自分の本来の姿である無限の広大さとしての私、限りないスペースとしての私に落ち着いてきます。
その大いなる私の中で、すべてのことはこれまでと同じように起こり続けています。でも、その中で何が起こっても、スペースそのものとしての私は何の影響も受けないのです。
そして、その感覚を意識し続けていると、スペースとその中で起こっているものとの間の境界も緩んできます。
ただ、在ること。
何をしているときでも、在ることそのものを意識しておくこと。
ただ、そのまま。
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■お話会&読書会の今後の予定
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・癒しと目覚めのお話会 1dayリトリート
7月 7日(日)大阪/天満橋 8月 4日(日)名古屋/栄 9月 1日(日)東京/府中・新大阪での定例会
7月17日(水)
新大阪ミニお話会 テーマ「死」「死ぬこと」
8月 2日(金)
ニューアース読書会-----
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