前々回の
苦しみの原因2~私の思考は誰のもの?の続きです。
私たちは今この瞬間、ありのまま、このままで完璧なのですが、そのことに気づくためには、少しだけ見方を変える必要があるようです。
これまで当たり前のように「自分の思考」「自分の感情」「自分の身体」だと思っていたものが、実は「自分の」ものではなく、ただそこにあるもの、言い方を変えれば、宇宙のもの、神のもの、だということをお話してきました。
でも、この考え方には少し気をつけるべき点があります。
「身体は(思考は、感情は)自分ではない」という考え方を知ってそのことを頭だけで理解してしまうと、
身体を無視したり、感情を抑圧することになってしまいがちです。
目覚めが深まっていくと自然に気づいていく真実を表現している言葉が、その目覚めの深まりを妨げてしまう可能性があるのです。
これは、動物段階→人間段階→神段階へと続く意識進化のプロセスとも関係しているのですが、まずは身体、思考、感情を完全に自分のものだとしてその存在をありのまま認識すること、受け止めることが必要です。それらが完全に自分のものだと実感されて初めて、それが実は本当の自分ではないのだ、という気づきへの可能性が開かれていくのです。
多くの人は自分の感情にあまり気づいていません。感情は身体の中にエネルギーとして埋め込まれていますから、感情を自覚していない人は身体にも気づいていません。
感情に気づかないようにしておくためには、心の中を思考でいっぱいにしておく必要があります。心の中を思考で埋め尽くしておくことで、気づきたくない感情が心の表面に浮かんでこないようにしているわけです。
ありのままの自分、エゴとしての小さな自分を超えた大きな自分に気づくためには思考との同一化(思考を自分だと思いこんでしまうこと)から離れていくことがとても大切なのですが、感情を抑圧したままだと、感情に気づかないようにするために強迫的に考え続けてしまいますから、思考を離れて見る、ということがとても難しくなってしまうのです。
ほとんどの方にとって、癒しと目覚めのためにまず第一に必要なことは、
感情に気づき、それを手放していくことです。
感情を浄化していくと、無意識に続いている思考が自然と静まっていきます。考えることで感情を閉じ込めておく必要がなくなってくるのです。すると、思考は本当の自分ではないということが理解しやすくなってきます。
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