心の癒しと意識の目覚めのために

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中年の危機

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「『自分を愛する』ということ」に続いて、昔メールマガジンで発表した文章の中からお勧め記事をご紹介するシリーズの第二弾です。

最後に今の私からの注釈もつけています。

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■中年の危機(2009/04/01)

「中年の危機」という言葉があります。これは、中年になって(私のように)お腹がぽっこり膨らんでくる、ということではありません。(多少は関係しているかもしれませんが、、)

人間は、人生の前半期、自分という感覚をしっかり育て、知識を貯え、社会の中での居場所を確保し、伴侶を得て子孫を残し、つまるところ、目に見える形での拡大を求めていきます。そうすることで経済的にも精神的にも安定してくるし「それが生きるということなのだ」と周囲の人々(=社会)から、はっきりとした言葉で、あるいは無意識のうちに伝えられるからです。

その気になってがんばっていれば、まあまあものごとは順調に進んでいき、何かを達成したときには、ある程度の充実感を感じることもあって、多少の不安や不満はそれほどはっきりとは意識されないまま、人生の時間は過ぎて行くことが多いのでしょう。

ところが、人によってその時期は違うかもしれませんが、人生のある地点に達すると、「何かが違う」という感覚が大きくなるときがやってきます。それは、最初はそれと気づかないような微妙な感覚で始まることもあれば、身体の不調としてあらわれることもあります。退職、結婚、離婚、子供の自立などの人生の節目に感じ始めることも多いようです。

そんなとき、周囲の人たちに相談すると、一般的には「何か目標を持て」とか「趣味を持ってみたら」というようなアドバイスをされることが多いかもしれません。それはつまり、「何かが違う」という感覚を感じないように、気をまぎらす、という方向です。一時的にはうまくいくかもしれませんが、「何かが違う」感覚は、そのうちもっと大きくなってきて、もう無視できないほどのエネルギーとなって人生を揺るがし始めるのです。

それは、もしかしたら、大きな病気であったり、事故であったり、とりかえしのつかない(と感じる)大きなトラブルであったりするかもしれません。ここまできてやっと、この「何かが違う」という感覚をもっと大事にしなければ、と気づき始める人もあらわれるのかもしれません。

実は、この目に見える物質的な世界というのは、この世界全体の、いわば、半分だけと言ってもいいでしょう。人生の後半は、誰にとっても避けようのない肉体の死に向けて、人生の前半期には触れないようにしていた人生の残り半分を探究し、統合していくための時間なのです。

この移行の時期には、それまでの人生を生きていく上で大切にしていたものの見方や受け止め方、つまり、人生の枠組み自体が大きく変わっていく時期になります。別の言い方をすると、それまでの古い自分が死に、新しい自分に生まれ変わっていく時期でもあるのです。

もちろん、その「死」は心理的な意味の死なのですが、それに対して抵抗していると、とても怖いもののように感じます。一方、その移行のプロセスに意識的に心を開いて、体験を味わっていくと、人生がもたらしてくれる最大の喜びを感じることができます。私達がなぜ生きているのか、ということが直感的にわかり、「これでいいのだ」という安心感が大きくなってくるのです。「中年の危機」というのは、この移行期間に体験するさまざまな困難を表している言葉なのです。

この困難を乗り越えていく最大のポイントは「自分が本当のところは、何を感じて生きてきたのか、ということに気づいていく」ことです。多くの人は、個人としての自分を確立していく中で、本当の自分の一部を、魂としての自分の一部を無意識のうちに切り捨ててしまっています。その部分を再び取り戻していくことが大切です。

この困難を特に強く感じる方は、切り捨ててしまった部分のエネルギーがあまりにも大きいのかもしれません。そうなると、生まれ変わることにとても強い抵抗を感じ、頑に古い自分にしがみつくことで、一時的な安心感を得ようとしてしまいます。自殺にまで追い詰められる方は、心理的な死(=新しい自分として生まれ変わること)があまりにも怖く、あるいは、そんな可能性すら考えられなくて、肉体を終わりにしてしまうのではないでしょうか。

現代の社会の中では、こういった人生の深い移行期に関する情報があまりに少なく、その苦しみの先には人間として生まれてきた意味を完結させるとても意義深い体験が待っているのに、そこにたどり着けないまま人生の後半期を不安や怖れの中で漫然と過ごしている人があまりにも多いように感じます。

まずは、あなたの内側には、まだあなたが意識したことすらない大きな可能性がある、ということを考えてみて下さい。その可能性に気づくために、自分の中にあるさまざまな条件付け(こうでなければならない、という思考)によって切り捨てられてきた、自分の正直な感情、感覚を意識してみて下さい。それがどんなにとんでもない感情や感覚のように感じられても大丈夫です。ただ、長い間ほったらかしにされていたがゆえにそう感じるだけで、きちんと光をあててあげれば、大したことはないのです。

一方、宇宙全体の意識の進化が進んでいる現代では、「中年」と呼ばれるような年齢に達していない、つまり物質的な世界での拡大をまだそれほど体験していない若い人たちの間にも、深い意識の変容を体験する方が確実に増えています。そんな人たちは、これからの世界の中でとても大きな役割を持っている人たちなのではないかと思うのです。

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(今この文章を読んで感じること)

ぽっこりふくらんできたお腹は昨年、腰痛がひどかったときに10kgも体重が減ったおかげでずいぶんへこんできました。(笑)

とはいえ、昨年来私に起こった様々な出来事はまさしく「中年の危機」だなあとあらためて感じる今日この頃。この文章の中に書いているように「切り捨ててしまった部分のエネルギーがあまりにも大き」かったのですね。

それを幾度かの大きなプロセスと日々の小さな気づきの積み重ねの中でかなり消化してきていたつもりだったのに、本来の意味での中年と呼ばれる年齢になってやっとこうして光が届いた部分があったことが不思議でもあり、同時に、なるべくしてこうなっているのだな、という安心感もあります。

ずいぶん前から「目覚めが深まって始めて意識の光が浸透していく深い傷、痛みというものがあります」ということをよく強調してお話していたのですが、特に強調して何度も話すことというのは、実は自分自身にとって必要な情報なのだな、ということを再確認しています。

例えば、以前は感情の解放が大切、ということをよく強調していました。もちろん、今でもそれが大切だと思う気持ちは変わっていないのですが、それを特に強調していたときというのは、私自身に感情の解放が必要だったわけです。

2009年に発表したこの文章は今読むとなんだか中途半端なところで終わっていますが、やっぱりまだ続編があったということですね。

近いうちに中年の危機ということに関して、最近の体験もふまえてあらためて記事を書いてみたいと思っています。




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参考記事
変容のスペース

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Author:中野真作
スピリチュアルセラピスト。1997年からヒーリング&カウンセリングルーム「スペースまほろば」主宰。悟り・非二元の視点から人生のあらゆる苦しみを手放すお手伝いをしています。
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