fc2ブログ

心の癒しと意識の目覚めのために

スペースまほろば別館 本当の自分を知り、楽に生きるためのヒント 自己実現、悟り、アドヴァイタ、非二元、瞑想、プロセスワーク、スピリチュアル、アダルトチルドレンetc...

緩慢な自殺

8月2日は私の人生にとって大きな節目となった「腰痛記念日」でした。ちょうど3年の前の8月2日、新大阪セッションルームでセッションの準備をしていたときに腰がひどく痛くなってきて座っているのも辛くなったのです。そのときは、その後3年間にこんな人生の展開が起こるなんて想像もしていませんでした。

この腰痛は身体的な問題と心理的な問題、そしてスピリチュアルな(非二元的な)問題、すべての領域に関係していて、いつかこの3年間の体験を腰痛の視点からきちんとまとめてみたいのですが、今日は前回の記事で筋トレのことを少し書いてからいろいろと思うことがあったので、そのあたりを簡単に書いてみます。


身体を通して悟るのだ、とか、身体を感じることが大切だ、ということはずいぶん前から皆さんにもお話していましたし、自分でも身体を意識的に感じるようにしているつもりでした。でも、今思えば、それはエネルギー的に感じているだけで、この物理的な肉体はどこかおろそかにしていたのです。

それは、今ならはっきりわかりますが、身体をしっかり感じてしまうと身体の緊張として閉じ込められている感情に触れざるをえなくなるので、感じたくない感情を閉じ込めていると身体をしっかり感じることが難しくなるのです。

それに加えて、身体を全体として感じるということは、死をリアルに感じるということでもあります。それは分離した自我の視点からみると、自分は本当はいなかったのだということを思い出すことにつながるので、とても恐ろしいのです。

でも、身体をしっかり感じ取ることを通して本当の意味で死としっかり向き合うことで、自分=この身体なのだ、という思い込みから抜け出していくことができます。自我の死を通過することができるのです。


以前の私はそのプロセスを無意識に恐れていました。心の奥に閉じ込めたままになっている痛み(とてつもない寂しさや悲しさ)に触れないようにものすごく頑張っていたのです。

腰が痛くなる数年前からずいぶん疲れやすくなり、昼寝をしないとやっていけないような感じになっていました。身体が重くなり、階段はできるだけ避けてエレベーターやエスカレーターを使うようになっていました。「ずいぶん身体が弱ってきているけれど、まあ、このまま動けるところまで生きていけたら、そのあとはもうどうでもいいや」なんて考えていた記憶もあります。

これは、今思えば、緩慢な自殺だったのではないかと思うのです。

子供の頃からずっと感じていた生きることへの深い絶望感が、身体をきちんとケアするということにほとんど意識を向けないようにしていた気がします。ある種のセルフネグレクトと言ってもいいでしょう。この3年間の腰痛から回復してくるプロセスは、本当に生まれ変わっていくプロセス、生まれ直してくるプロセスのような感じがしているのです。


腰痛がひどくなってから数ヶ月した頃から少しずつ少しずつやってきた筋トレがやっとしっかり身体に効いてきているようです。

例えば、腕立て伏せは、最初は膝を着いた状態でも1回するのが精一杯でした。それが今では膝を着かずに20回くらいできるようになりました。スクワットは、以前はむやみやたらにやってまた腰を痛めたこともあったのですが、最近になってやっと、ここの筋肉に効いているんだ、ということを意識しながらできるようになりました。筋肉が弱っていることで腰にずいぶん負担がかかっていたのだ、ということがよくわかるようになってきたのです。

身体として生きている自分がしっかりしてくることで、実は自分とはこの身体だけの存在ではないのだ、ということが本当に腑に落ちてくる感じがします。これは、自我の感覚、分離した私、という感覚がしっかりしてくることで、自分とはこの思考と感情だけではないのが、ということが本当にわかってくる、ということと同じです。


とはいえ、もうずいぶん前から、ときどき思い出したように、スクワットしたりウォーキングしたり、プールに通ったりはしていました。でも、それがあまり役に立たなかったのは、やっていることに対する自覚があまりなかったせいだと思います。

つまり、筋トレなら鍛えている筋肉を意識しながらやること、ウォーキングなら一歩一歩の足の動きを意識しながら歩くこと。それがもっとも深くできるのは、自分を超えた視点を持った時、自分とはこの心と身体だけではない、と気づいたときです。

しっかりと人間になるまでは自分とは人間を超えた存在であることがわからないし、一方で、自分とは人間を超えた存在であることを思い出さないとしっかりと人間にはなれない、そんなことを思います。



-----

癒しと目覚めの連続講座 in新大阪第二回は9月24日(日)、テーマは「私がセラピストになった理由(わけ)」です。セラピスト、カウンセラーなど対人援助の仕事をしている方、将来したいと思っている方、癒しと悟りの関係に興味をお持ちの方など、ご関心をお持ちの方はどなたでも参加できます。

次回の大阪出張個人セッションは9月25日(月)、26日(火)、27日(水)です。残席2となっています。


個人的なサポートが必要な方は「中野真作のスカイプ覚醒個人レッスン」のご案内をご覧下さい。東京、大阪、境港での対面個人セッション、お話会などの情報はスペースまほろばのサイトからどうぞ。


【スペースまほろば】からのお知らせ
※スカイプ・電話セッション、境港での対面セッションは随時ご予約をお受けしています。予約状況はこちら

癒しと目覚めの連続講座 in新大阪「私がセラピストになった理由(わけ)」 9月24日(日)13:15〜16:15
大阪出張個人セッション 9月25日(月)、26日(火)、27日(水)残席2
癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリート 10月29日(日)10:20〜16:50
スカイプお話会 8月23日(水)
癒しと目覚めのお話会in境港【境港お話会】 8月19日(土)



私の初の著書『「私」という夢から覚めて、わたしを生きる―非二元・悟りと癒やしをめぐるストーリー』好評発売中です。全国の書店でもお買い求めできます。
Amazonのなか見!検索では内容が少し読めるようになっています。Kindle Unlimitedにも対応。
読んで下さった方のご感想リンク集もご覧下さい。

まほろばの本棚〜スピリチュアルセラピスト中野真作のお勧めBooksには、私の本の巻末に載せている参考図書を一覧できるページを作っています。読書のきっかけにして下さい。

下記もあわせてご覧下さい。
「スペースまほろば」のホームページ
スペースまほろばのfacebookページ いいね!お願いします
twitter
youtubeのスペースまほろばチャンネル
にほんブログ村 哲学・思想ブログ スピリチュアル・精神世界へ 人気ブログランキングへ

お話会や個人セッションについてのお問い合わせはshinsaku@mahoroba.ne.jp、または090-1229-1248中野までお気軽にどうぞ。
関連記事
[ 2017/08/09 17:31 ] ブログ | TB(-) | CM(-)
プロフィール

中野真作

Author:中野真作
スピリチュアルセラピスト。1997年からヒーリング&カウンセリングルーム「スペースまほろば」主宰。悟り・非二元の視点から人生のあらゆる苦しみを手放すお手伝いをしています。
スカイプセッションと境港での対面セッションは随時、東京・大阪での出張個人セッションやお話会も定期的に行っています。セッションの詳細につきましては、スペースまほろばをご覧下さい。

「悟り(非二元)と癒しのお話」youtubeで配信中

中野真作の悟り(非二元)と癒しのお話シリーズ第一回「悟りの本質〜すべては自然に起こっている」。その他の動画はyoutubeのスペースまほろばチャンネルをご覧下さい。
東京・大阪・福岡出張個人セッション
■福岡出張個人セッション
2023年11月8日(水),9日(木)
■東京出張個人セッション
2023年11月20日(月)〜24日(金)
■大阪出張個人セッション
2023年12月18日(月)〜21日(木)
オンラインでのセッションは随時ご予約をお受けしています。予約状況はこちらから。
中野真作の癒しと目覚めのお話会スケジュール
ゆったりした雰囲気の中で、あなたの本性である悟り、沈黙の香りを味わっていく集まりです。悟りたい方、非二元に興味のある方、生きるのが辛い方、友達がほしい方、ただのんびりしたい方、お気軽にご参加下さい。>>>お話会の総合案内とスケジュールの一覧はこちら
■中野真作の癒しと目覚めのワークショップ〜「私はいない」を越えて人と世界とつながる方法〜
福岡2023/11/7(火)10:15〜17:00
東京2023/11/19(日)10:00〜16:45
オンラインお話会
2023年11月12日(日)20:00~21:30

全記事表示リンク
月別アーカイブ
カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
このブログをご覧の方にお勧めの本
まほろばの本棚ではさらに多くの本を分野別にご紹介しています。