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心の癒しと意識の目覚めのために

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何の目標もないしどこへも向かっていない

3月4日(日)は半年ぶりの癒しと目覚めのお話会 東京1dayリトリートです。癒しと目覚めの全体像を、お話と沈黙の共鳴、いくつかのエクササイズなどを通してお伝えします。残席8名となっています。空きがあれば当日飛び入り参加も可能です。

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今日の記事は前回の直接の続き、ではないのですが、最近気になっている言葉について。

「自分は何の目標も持っておらず、どこへも向かっていないという事実の認識こそが、覚醒に近づいていることの、また覚醒が本当に可能になりつつあることの最初の兆候である。」グルジェフ


このグルジェフの言葉は周期的に私の心に深く響いて、プロセスを深める触媒の役割をはたしてくれています。毎回、思い出すたびに、違った味わいを感じさせてくれる言葉でもあります。

最初にこの言葉を読んでハッとしたときには、どうしてこの言葉が気になるのかよくわからないけれど、なぜか気になる、という感じでした。そのうち、もう少し気づきが深まってくると、本当は何もないのだ、という虚しさのような感覚とともにこの言葉が響いてきた感じがします。今回、この言葉を思い出して感じるのは、「何もない」ということの安心感です。


私たちは毎日いろんなことをやっています。いやいややっていることもあれば、自分にとって大切な何かがあって、それに一生懸命に取り組んでいることもあるでしょう。

全体性への気づきが深まってきて、分離というものがすべてまぼろしのようなもの、単なるストーリーだとわかり始めると、嫌なことや嫌な人が減ってくる一方で(それらもすべて自分の一部だとわかるので)、自分が熱意を持ってやってきた事柄が「はたしてこれをやることに意味があるのだろうか」というふうに感じられてきて、人生の方向性を見失うような感覚になることがあります。

私のセラピーを受けて下さる方では、それまで心理学的なセラピーやカウンセリングなどを行なっていた方が、こういった感覚を持つことが多いようです。

そんなときにこそ、この冒頭の言葉を思い出してみてほしいのです。

本当は分離はない、ということ。それはつまり、誰かが何かをしているわけではない、ということ。何かのために何かをしているわけではない、ということ。何かが他の何かよりも意味があるとか、大切だ、ということはない、ということ。

この言葉のもつエネルギーを味わっていると、徐々にそんな感覚が自分の存在全体に浸透していく感じがします。自分というアイデンティティが、この心と身体を超えて拡がっていく感じがします。

そんな感覚が深まってくれば、人生の方向を見失うような感覚も小さくなってきます。そもそも方向というものはなく、今、ここがあるだけだ、ということがわかってくるからです。


どんなことをやっていても、それには特別の意味はないのだ、とわかってくると、不思議なことに、結果を心配することなくやりたいことを自由にやれるようになってきます。そもそも、何も意味はないのですから。

やがて、自分がそれをやっている、という感覚が小さくなり、ただ行為が起こっている、という言葉の意味がわかってきます。

そうなったとしても、多くの人は、それまでやってきたことを同じようにやっていくでしょう。でも、その行為は以前とはまったく違う質を伴っています。それは、今ここにただ存在しているだけの安心感、すべてがそのまま、ありのままで存在していてもいいのだ、という安心感からやってきます。

あなたがやっていることがカウセリングやセラピーなどの人を直接援助する行為であれ、物を作る仕事であれ、会社の事務仕事であれ、家事や子育てであれ、何もせずに家にいることであれ、あなたがそこにいることそのもの、あなたの存在そのものが、世界全体の目覚めを手助けすることになるのです。


また、このグルジェフの言葉のもう一つのポイントは
覚醒に近づいていることの、また覚醒が本当に可能になりつつあることの最初の兆候である。
この「最初の兆候である」というところです。

「何の目標も持っておらず、どこへも向かっていない」ということがわかることは、スタート地点にしかすぎません。そこから、その気づきのエネルギー、光そのものがあなたの存在全体へと拡がっていくプロセスが始まります。いわゆる「自我の死」のプロセスが始まるのです。

ですから、どんなときにも焦る必要はありません。これでわかった、と思ったときはいつでもそこがスタート地点だし、同時に、そもそもの最初から行くべき場所はどこにもありません。

あなたは、最初から悟っているし、光そのもの、スピリットそのものです。安心してもいいのです。




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Author:中野真作
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